第10話 堕天使vs悪魔【part2】
絶界の双星剣が進化したおかげでスキル欄に新たなソードスキルがいくらか追加されていた。
絶界の双星剣・改:ゼデュースホーリーソード×アニールブレード
ソードスキル:ダブルサーキュラー
とりあえず前からあった技を放つだけでもかなり威力が変わったのが放つ側でもわかる。
バフもいくつかついていて、すごい戦いやすくなった。といえ、相手にダメージを与えられるかと聞かれると何も言えなくなるけど。
試しにサタンの攻撃を受け止めるとほぼ抵抗ない程にこっちの攻撃力が上がっていた。前の2倍近くには。
「一気に決める!!」
ソードスキル:エンドリボルバー
「まだまだっ!!」
ソードスキル:ブレイズスピナー(NEW)
バフスキル:スカーレットアグレッション(NEW)
ソードスキル:ボルティッシュアサルト(NEW)
双星剣のスキル欄に入っていたバフ効果をつけるスキルを使いつつ3つのソードスキルを一気に放つ。
相手の体力は1ゲージだけ減り、残りの3ゲージは削りきれなかった。
とはいえ、あれだけ硬かった相手に一気にダメージを与えられただけ、双星剣の強さは明らかだ、それもまだ限界突破を使っていない状態で。
(……これなら、行ける!!)
と、ここでサタンは武器を捨ててきた。
「どういう事だ……?」
と、アイテムに追加された表示が……
【アイテム:片手剣・デビルライトハンド】
なぜサタンが武器を捨てたのか謎だ、俺が設定した時点では体力がなくなってからのドロップアイテムのはずなのに……
と、考え込んでいると謎のメールが……
『差出人:Satan
お主の実力、見せてもらった。我の同士と認めよう、ルシファーよ。悪魔となるか天使のままか、それはお前が決めることだ。この剣はいづれお前を助けることになるであろう、最後に我にお前の全てをぶつけるがいい』
「……MOBがメールを、か」
サタンに言われた通り俺は剣を装備した。
左手にゼデュースホーリーソードを、右手にデビルライトハンドを装備し、双星剣のソードスキルをサタンにぶつける。
「はあァァァァ!!!」
ソードスキル:ナイトメアレイン(NEW)
8連撃をサタンに叩き込むと体力は残ったまま、サタンは消滅し、そのままシークレットスペースも消滅した。
なぜ、サタンに感情が現れ、俺をルシファーと認め、そして剣を渡して倒されることを望んだのかはわからないままだが、やつが最後に言った言葉、それだけは忘れないように、俺は言葉を胸の奥に閉まった。
『悪魔となるか、天使となるか。──この剣はお前をいづれ助けてくれる』
────────
19層、森の出口に向かう途中、双星剣のスキルを切った直後、キリトとアスナがちょうどイチャイチャしていた。
「ルシハ?どうしてここに…」
「ちょっとしたアイテムを取りに来たんだ。そういうお二人は?」
「私たちはちょうど『圏内事件』の謎を解いて犯人も見つけて帰るところよ」
「んじゃ、俺は2人の推理でも聞くかな」
「あぁ、そうだな、ルシハにもこの件は話しておいた方がいいだろうし」
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