第3話 アルゴ【情報屋】
「それデ、なんであんなにボロボロだったんダ?」
「……どうせ、信用しねぇだろ」
…それに、教えたところで俺に得はないし
「信用するかしないかはお前の隠してることを明かしてからダ」
「どうしても聞きたい、と」
「その通りダ」
…その前に、こいつは誰なんだろう。それに、俺を助けてくれたっていうやつも気になる。
こいつなら教えても大丈夫……か?
「…俺はSAOの制作を手伝った、簡単に言うと『管理者』ってとこだ」
「………は?」
「βテストだけでなく、αテストまでやったし、1部のクエストの制作までした。」
「いやいやいやいやいや、どう信じろと」
…ほらな、やっぱりそんな反応するよな。
俺だって言われたら信じないよ、そっち側なら。
「それなら証拠をみせロ、そうじゃないと信じられないだろ」
証拠になるもの……と、言われて思いつくのは2つほどあるな。
俺はウィンドウを開き、スキル欄を表示させた、と一緒に武器を取り出した。
「なんだこのスキル?」
「俺にもわからないが、ほかの人間にはないだろ?それにこの武器も。」
「確かに、こんな剣、聞いたことも見たこともない…」
「スキルに関しては俺もわからないけど、この武器に関しては俺が作ったんだ。」
それからしばらく、この武器の説明とか色々した。
「…なるほど、そこまで言われると信じるしかないか」
「そういうお前は何をしてるんだ?」
「オレっちは、ちゃんとした名前がアル!オレっちは『アルゴ/Argo』、情報屋をやってる」
「俺はルシハ、さっき言った通り、一応製作者だ。」
「……製作者ってことはあの男と一緒にいたんだろ?ということはルシハは…」
「…俺はあの人と敵対する側だ、確かに、茅場晶彦と一緒に制作に関わってきたが、ログインは別でしたし、むしろこんなことを計画してたなんて分からなかった。ハメられたんだ」
「なるほどな…」
って、こいつ今、さらっと『情報屋』って言ってなかったか?
「アルゴは情報屋をやってるんだろ?」
「そうだけど」
「俺はエリアのほうに集中してたせいでクエストとモンスターの情報にあまり詳しくないが、これから先の攻略に少しでも役立つ情報をβテスターより教えられる。」
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