第7話 推薦と侮辱と寮部屋
前回の三つの出来事。
一つ、IS学園での初授業が始まる。
二つ、代表候補性である『セシリア・オルコット』が登場。
そして三つ。クラス代表を決める最中、周りの意見に、オルコットが異を唱えた!
「ほう、納得いかないと?」
「はい!珍しいと言うだけ、男性を推すのは間違ってるかと!」
「それ、自分が誰にも推薦されなかった僻みだろ。」
「コラ、アンク。失礼だろ。」
今のアンクの発言で、プッチン来たのか発言がエスカレートしていった。
「だいたい!こんな文化が後進的な極東の国で暮らすことさえ!私には苦痛でしか!「なんだよ!そっちだって、不味い飯で、何年世界覇者だよ!」なんですって!」
「はいはい、ちょっと待った!」
「「!?」」
「まず織斑。お前イギリス料理を食べた事は?」
「無い!」
「じゃあ、なんで不味いって言ったんだ?」
「え?そりゃ、ネットとかで不味いって。」
「それだけか?」
「あぁ。」
「はぁ、食った事もないものを不味いというのは失礼だ。それに、俺が食べたイギリス料理は美味かった。言ったよな?世界各地を回ったって。」
「うぐぅ…。」
「それから、えーと……オルコット?さんも。それ以上言うと、国家間の争いになる。更にISを作ったのは日本人の『篠ノ之束』だ。彼女の機嫌を損ねるのは、不味い。」
「そうだな。最悪、死より酷い事になるぞ。」
織斑先生がそう添えると、オルコット?の顔が青ざめる。
「それに、国家間で文化の違いはある。それを蔑むのは、互いを理解する上で良くないんじゃないかな?」
そう言葉をかけるが、先の話で青ざめたままだ。
「とりあえず、オルコットは自薦だな。では、後日この3人で模擬戦を行う。それに伴い、織斑。お前には政府から専用機が支給される。」
「この時期に専用機!?」
「それって凄いのか?」
「やっぱこいつ馬鹿だろ。」
「アンク、言い過ぎだ。」
「いいか、よく聞け織斑。世界にコアは500個未満しか無いんだ。その意味がわかるか?」
「つまり?」
「はぁ、こいつ本格的にどうにかした方がいいぞ?」
「はわわ。すみません、織斑先生!」
「何、気にするな。勉強しなかったこいつが悪い。織斑、お前は世界初の男性操縦者で、データを取るために、数少ないコアを渡すんだ。」
「なるほど。」
もう教室が呆れムードだ。
「はぁ。では、後日改めて話をする。」
こうして、この話は幕を下ろした。
授業も一通り終わり、この世界の自宅に帰ろうとした時だった。
「あ、よかった。栄司くん、これを。」
「鍵?これは?」
「政府からの要請で、無理くり部屋を作りました。」
「ですが、荷物は?」
「それなら問題ない。」
と、空を飛んでアンクが何かを持ってきた。
「とりあえず、必要なもんは持ってきた。」
「そ、空を飛んでる?」
「あ、えーと……「そいつは、束が飛行ユニットを与えている。」え?」
「火乃、寄り道せずに寮の部屋に行くように。」
「あ、はい。それでは、失礼します。」
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