ハーメルン
ラブライブ!サンシャイン!! 黒澤家長男の日常
渡辺曜は泳ぎたい

渡辺曜の日誌


水…水が私を呼んでる…


泳がなきゃ(使命感)

────


「銀ちゃんこっちこっち」

スク水姿の曜が手招きをして俺を呼ぶ。“久しぶりに水の中でトレーニングしたい”と言われたらもう付き合うしか選択肢はない。衣装兼ダンス担当で苦労をかけている分できる限り曜には何でもしてあげたいと思っているからだ。しかし2人だけでは何かと不便だろうと果南ねぇに“付き合って”と言ったら“紛らわしいよ!私は店の手伝いがあるから無理!曜と二人っきりで楽しんできたら!”と怒られた。こわい

「プール貸切なんてやっぱすげぇな」

「競泳大会でみんな出払ってるからね。私は兼部してるし高飛び込みメインだから行ってないんだけど」

ちなみに理事長が鞠莉ねぇだからプール貸してと言ったら貸してくれた。職権乱用どころの騒ぎじゃなかった

「まずはストレッチだね!銀ちゃんわかってると思うけどちゃんとやらないと足がつっちゃうよ?」

にひひっと曜が笑いながら前屈するのを手伝ってくれる

「つって溺れても曜が人工呼吸して助けてくれるだろ?」

「またそんな冗談言って!」

いっってぇぇ!そういう曜から全体重をかけられる。柔道で柔軟しているとはいえ膝に額がつくほど俺は柔らかくはないのでもも裏が引きちぎれそうになる

水泳してる時の曜は少し強引なんだよな…その方がエネルギッシュでいいと思うけどなんせ俺の身体が持たない

「いてて全体重のせられるとは思わなかった…」

「ごめんごめん次私にもストレッチしてくれない?」

曜の背中をぐっと押してあげる。流石水泳部すごく身体が柔らかい。

「もっと強くしていいよ?」

「え?まだいくのか?結構体重掛けてるぜ」


「全然大丈夫だよ」


それじゃあ遠慮なく覆いかぶさってぐっと体重をかけると曜の身体はガラパゴスケータイみたいに折り曲がった

「ほらね?」

「ああ確かに柔らかいな」


その後も前に出て開脚したり股割りをしたりして入念にストレッチを行なう。正直曜の身体が柔らかすぎて軟体動物かと思ったわ


「よしストレッチ終わり!それじゃあ泳ごうよ」


立ち上がった曜に手を引かれ水に足をつける。曰くいきなり飛び込んだりすると心臓がびっくりするんだそうだ


プールサイドに座ってきらきらと光る水面が揺れているのを見ると久しぶりに泳ぐのも悪くないとそんな気分になる

「うわ冷てぇぇ」

「泳いでたら身体も温まってくるから大丈夫!全速前進ヨーソロー!」

これは完全に熱血モードに入ってるな…何言ってもこりゃあ聞かないだろ



……


クロール、平泳ぎ、背泳ぎ、バタフライと一通り泳いだところで曜から声がかかる


「銀ちゃんなんなら勝負してみる?」

曜のやけに挑戦的なにやけ顔に俺の勝負師としてのプライドに火がつく

「ああいいぜ。勝った方が何でも言う事聞くってのはどうだ?」

「いいね!自由形の100メーターにしよっか」


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