ハーメルン
ラブライブ!サンシャイン!! 黒澤家長男の日常
桜内梨子 恋とスランプ


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私は現在作曲不能な状態…所謂スランプに陥っていた。次の題材は恋の曲に決まったのだけどまったくインスピレーションというものが湧いてこない。少し前作った海の曲は海に飛び込んでヒントを得たのだけど恋に飛び込むことなど出来そうもないので銀くんを家に呼ぶことにした。その行為の意味は自分でも意味がわからないけど本当にわからない。何故か練習終わりの流れで“今日家に来てくれない?”と言ってしまった。それはもうカップルの会話じゃない?と思ったけど銀くん承諾してくれたしまあいいよね

千歌ちゃんの家が隣なので一緒に帰ってはまずいと少し2人で時間を潰してから私の家に向かうことにした。

「ただいま〜」

「おかえり…ってあら?その子彼氏?」

ママが少しニヤニヤしながらそんなことを言う。ママは私が奥手なことを知ってるからこういう色恋沙汰には特にうるさい。小さい頃から好きな子できた?って何回聞かれたか。まあそれは出来たけどさ

「違うよ。マネージャーさんだから」

「はじめましてAqoursのマネージャーをしております黒澤銀と申します。普段から梨子さんには大変お世話になっておりまして…」


おぉ…あのダイヤさんの弟だけあって流石に礼儀正しい。初めて接した人には物凄い礼儀をわきまえた好青年に見えてるよ…ママ目がキラキラしてるし

「まぁ…凄く礼儀正しいのね。ねぇこの子のことどう思ってるの?」

「もう…やめてよ…ほら銀くんは早く上がって上がって私の部屋2階だから」

調子が狂う…でも元々狂っている調子がさらに狂えば元に戻るのでは…?そんな考えが巡っているあたり私の頭は限界なのだと思うのだった

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ベッドに銀くんを座らせて本題を切りだす。部屋に入れる前に少し片付けたのは見られたくないものが少しだけあったから。絶対に内容は言わないけど

「実は恋の曲のイメージが全然湧かなくて…」



「恋の曲のイメージが湧かないかぁ。初めに聞いたノクターンも確か恋の曲だろ?何がそんなに梨子の調子を狂わせてるんだ?」

あなただよ!と言いたい気持ちをこらえる。ここで言っても鈍感デリカシー皆無星人には何一つ響かないだろうと思ったから

ピアノの前に座りノクターンの一節を奏でてみる。ゆったりとした音の調べが気分を落ち着かせてくれる。「相変わらず綺麗だな」……そんな言葉に気分が高揚し心臓が激しく脈打っているのがわかる。銀くんがこっちを見ながら綺麗と言ってくるものだからついつい勘違いしちゃうのだ。思わせぶりの罪で終身刑にしてしまいたいと考えてしまう。


弾き終わるとそっと彼の隣に座り…

「か、壁クイしてくれない?」


そんなことを言ってしまうあたり


今日の私はなんだかおかしい


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「まず壁際に追い込んで私の背中が壁についたら逃げられないようにドンッって手をついて欲しいの。そこから顎をクイってあげて私の瞳を思いっきりのぞき込める位の距離まで顔を近づけて『俺と付き合え』って囁いてくれないかな」




「注文の多い料理店並に多いな…まあこれで梨子の不調が治るならやるにはやるが…」

私は来るべき時に備え心を整……ドンッ!

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