幕間「フラン姉様の部屋から姉弟もののエロ本が出てきた…」
「知らないよ」
ほんと知らねえよ、二億回ぐらい死ね。
「今日はいつもと違って冷たい態度だけどそれもまた好き!!抱いて!いやむしろ私が抱く!!」
「いや近づかないで、これ以上近づいたらレミリア姉様に言うから」
「もう我慢の限界!!問答無用!」
フラン姉様がいよいよ強硬手段に出てきた、見事なまでのルパンダイブだ。俺は成すすべもなく狩り尽くされる、そう思っていたが突如フラン姉様の頬に拳が突き刺さった。そのあとも何者かがフラン姉様に馬乗りになって殴った。
「オラッ!オラッ!!」
「グバッ!グバッ!」
「フラン!何してんのよあんたぁ!」
レミリア姉様がギリギリで助けてくれたようだ。やはりこの人は頼りになるな。紅魔館の主なだけはある。半泣きではあるが。
「話を聞いた時、どんだけ私にハチャメチャが押し寄せてきたと思ってるのよ!」
「泣いてる場合じゃないよ、お姉様…」
お前はもう黙って大人しくしてろ。
「レミリア、持ってきたわよ」
「パチュリー、ありがとう」
お、パチュリーさんまで来てたのか。何やら頭につけるヘッドギア的なものを手に持ってるけどそれ何に使うんです?
「とりあえずアルク、つけなさい」
「え」
なんで?
「これは辛いことぜーんぶ忘れられる夢の装置なの。だから身を任せてくれたら明日からまたいつも通りの日々に戻れるわ」
怖い怖い怖い怖い。笑顔でとんでもねぇ事言ってんなこの人。やっぱりまともなのは俺だけのようだ。しかしどれだけ俺がまともでも反抗などできる訳もなく為す術なくその装置をはめられる。
「おやすみなさい、アルク」
「おはよう!アルク!」
「あぁ、おはようフラン姉様」
今日はいつも通り紅魔館の手伝いだ。部屋の掃除を…ん?何か忘れてるような…
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