ハーメルン
STRIKEWITCHES 01 RELOADED
獣は空へ・・・
「現時点を以て、UC計画の第一段階の成功と終了を宣言する。本計画に使用されたデータの全てを削除、NC-Dを封印し、然るべき者に託す。」
パチパチパチパチパチ 拍手
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「芳佳、お前には母さんやおばあちゃんに負けない大きな力がある。その力で皆を守るような―立派な人になりなさい。」
「うん!約束する!」
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1944年4月
「あの少女ですか?」
「ああ あれが宮藤芳佳だ。」
「どう見ても普通の女学生ですが・・・本当に有力候補なんでしょうか?」
「学業成績も運動も中の中。特技は料理か・・・。」
「どうなさいますか坂本中佐?」
「圭助、ここには私とお前しかいない。いつも通りに。」
「了解した美緒。」
「さてどうしたものか・・・む?」
ギャァァァー ザシャシャシャ
「わぁッ」
「きゃッ」
ドシャァァァ
「みっちゃん!」
「よしかちゃ・・・」
「しゃべっちゃダメ!(出血がひどい。家に連れていく前にせめて応急処置だけでも・・・)」
コオォォ
「・・・うぐッ。」
「あれは・・・!」
「治癒魔法、しかもかなり強力な・・だが制御仕切れていない。」
「力が・・・。」
「落ち着け宮藤。意識を乱さず肩の力を抜いて―魔法をコントロールするんだ。」
「(魔法をコントロール・・・)」 シュウゥ ふらっ ドサッ
「あっ!おいっ!」
「みっちゃん!!・・・あれ?」
「大丈夫よ。」
「お母さん。」
「傷も塞がったし、痕も残らないでしょう。」
「本当!?良かった・・・!」
「芳佳、お父上との約束に従って頑張るのは良いが、力は適切な運用方法を覚えないと自分の命を落とすことになる。気を付けたまえ。」
「はい・・・ってクルーゼさん!?」
「やぁ久しぶりだね芳佳。後私にいつものように飛び掛からない方が良い。この私は映像に過ぎないからね。」
「・・・。」 へこむ
「そう落ち込むな。」
「わぁ!!いつからそこに!?」
「うむ。目覚める前からずっといたぞ。ともあれお前の才能はずば抜けている。使い方さえ学べば立派なウィッチになれるはずだ!」
「ウィッチって・・・貴女どなたですか?」
「ああすまん!挨拶がまだだったな。 私は連合軍第501統合戦闘航空団『STRIKEWITCHES』所属、坂本美緒中佐だ。」
「坂本君は君を欧州へ招待する役として特命を与えたのだよ芳佳。どうだねここは一つお父上に会いにこちらへ来てみるというのは?」
「長官、海軍への勧誘はよろしいので?」
「やらなくて構わんよ坂本君。あ そうだ芳佳、君に言っておくことがある。」
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