逆にジョージがペニーワイズにシャドウバースをオススメするようです。
「ま、まさに最高のゲームだなぁジョージ。……あっそうだ!どうせオススメするなら……対戦しようぜ」
ペニーワイズはジョージと遊びたいようだ。
ジョージはそれを聞いて、しまった!?と表情には出さずに焦った。
「………」
「おーぅ……なんか汗が出ているなジョージ?」
そんな事を考えていたジョージは、まさに額から汗を流していた。
今までのペニーワイズのニヤリとした顔が思い出されたのだ。
「うわっ、マジで汗ダラダラだね。……風邪を引く前にお家に帰った方がいいぞ?」
「それにこれ、スマホゲーだから離れても対戦できるだろ……取りあえずライン交換しようぜ」
ペニーワイズが急に優しいおじさんに見えた。
しかしジョージはこう考えてしまう。
このまま対戦をしてしまえば、ジョージの仕返しがペニーワイズにばれてしまう…と。
ジョージは汗で濡れた頬を拭いて、ペニーワイズに話しかけた。
「ラインは嫌だからメールで良い?」
「えっ、あっ…うん」
ペニーワイズはライン交換を拒否された事に悲しんだ。
ジョージはペニーワイズの持っているスマホに自分のメールアドレスを打ち込む。
(こ、これで若干の時間は稼げるで…!!対戦が終わったら下水道のない場所まで逃げてバッくれるんやッ!!!)
「そうだ、ジョージィ………ちょっとお手本見せてくれないか……?」
そうやって、ゆっくりとスマホを指差すペニーワイズ。
ゆっくりと…
「一回、一回だけでいいからなジョージィ……」
「だからさっさと……………───────
───────そのクソゲーをプレイするんだよ!!!」
「KYAAAAAAAAA!!!!!」
ジョージは死んだ。
ミイラ取りがミイラになるように、自分から誘ったシャドウバースで先行が取れずにボコボコされたのだ。
先行が圧倒的に有利なこのゲームで後攻で勝つには相手が事故をして自分が理想ムーブをするしかない。
それに最近は強いデッキを作るのに必要なカードのレアリティがかなり高くて課金しないと新規や復帰勢には辛くてしょうがない。
でもなぜかプレイしちゃうんだよね。
なんでだろう。
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