ハーメルン
それいけポンコツ指揮官とM1895おばあちゃん!!
和菓子に合うのはやっぱりお茶です
「一〇〇式ちゃんって他にもなにか作れたりするの?」
「えっと、おはぎも作れます」
「意外と芸達者じゃな、指揮官せっかくだからお主もなにか作れるようになってみてはどうじゃ?」
「え、これでも洋菓子ならいくつか作れるよ?それに料理だって作れ……二人共どうしてそんな顔で私を見るのかな?」
刹那、執務室の空気が変わった。驚愕の顔をするM1895、思わず指揮官の顔を見つめてしまう一〇〇式、そんな二人の反応に困惑の色を強める指揮官
誰が思うだろうか、この能天気で若干鈍臭そうな指揮官がキッチンに立ち料理をしている姿など、二人の反応はつまりそういうことなのである
「もしかして、私家事も何もできないとか思われてたりする?」
「え、えっと」
「正直、思ってた。すまぬ」
「酷い!?これでもここに来る前は家事も炊事も全部こなしてたんだよ!?」
副官からのストレートな物言いに指揮官が悲鳴にも似た叫びを上げる、しかし今までのここでの生活を見ればそう思われても仕方ない、口には出さないが一〇〇式は心の中でそう思わざる負えなかった
もしかして二人だけじゃなくてこの司令部の子たちみんなにそう思われてるのでは、指揮官の頭の中で確信に似た閃きが走りならばと拳を握りしめ
「よーし、なら次暇な時に私の腕前を見せてあげようじゃないの、リクエストあれば言ってくれれば作るよ!」
「あ、なら私、指揮官が作ったパンケーキが食べてみたいです」
「まっかせて腕によりをかけて作るから」
「それはよいが暇は何時来るじゃろうなぁ?」
M1895の少し意地悪な質問に固まる指揮官、これは暫く暇はないのだろうなと勘づいた一〇〇式は覚えてさえくれれば何時でも大丈夫ですよと伝えると指揮官は一度頭を下げてからごめんね……まだまだ新米司令部は辛いよと落ち込み気味で答える
それからまた大福を楽しみながら15時のおやつの時間は終わり、一〇〇式は次はおはぎを作ってみますねと執務室を後にし指揮官と副官はまた無い無い尽くしからどうリカバリーして行くかに頭を悩ませながら案を出し合うのであった
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