ハーメルン
TITANUS‐THE TITAN MONSTRAS‐
力の戦士
―東京都千代田区―
・霞が関:警視庁
そこは東京都内を管轄区域とする警察組織の本部だ。都内102ヵ所に及ぶ警察署の総本山であり万人規模の警察官が都の治安維持に努めている。
―敵性有害生物関連事件捜査本部―
警視庁はGIRLSの怪獣娘にしか対応できないシャドウによる超常的事件が立て続けに発生しているため警視庁は兼ねてより大規模な合同捜査本部を本庁内の会議室に看板を掲げて設置された。
「それではこれより、都内で発生している敵性有害生物事件の報告を開始する。 兼ねてより発生している一連の『敵性有害生物』通称“シャドウ”に関連する事件を本庁管轄各署より諸君らに集まってもらったのは他でもない、シャドウ生物から都民含め国民の安全を守るため些細な情報でも構わない、一課から並び三課、少年課、生活安全課、あらゆる全部署の力を上げて捜査してもらいたい」
捜査本部長の号令の下、同本部内の捜査員たちは全員満場同意で“了解!!”と声が上がると捜査情報の公開が開始された。
まず1人目の捜査員が挙手の後に始めの公開情報を開示した。
「都内で発生したこれまでの『敵性有害生物』に関連する事件ですが通称シャドウ生物に見られる行動は建造物破壊など多岐にわたって様々でしたが人的被害は二次被害での傷害事件が過去3年間で256件、加えて政府公開情報で開示された個体はまず粘体型の『S型』、更に有害獣型の『B型』、つい先月に出現した新たな個体として『G型』、またミストなる名前の通り霧のように微粒子での人体感染例も報告され身体に影響は無いものの明らかに精神に異常をきたす例も報告されているため『M型』もカテゴリーされますが、シャドウ生物は今後とも『国際怪獣救助指導組織』通称“GIRLS”の怪獣能力者による駆除と規制線の強化にて対応が検討されます」
また更に別も捜査員が挙手をした。
「先日、国道1号線のNシステムが検出した新たなシャドウ生物と思われる画像を出します」
捜査員がプロジェクターに投影してホワイトスクリーンに映し出されたのは国道1号線を車など抜き去って走りぬける黒い線の様に伸びた残影だけが映っていた。
「なんだあれ?」「あれが生物なのか?」
「伸びているぞ」「どれだけ早いんだ」
捜査本部内の捜査員達の間でザワつくほどに動揺が走るが更に情報が追加される
「画像分析の結果、この生物の推定される移動速度は時速500キロメートルと推定されます」
また更に動揺が走った…現行の警察車両でソレに追いつけるだけの速度を出せる警察車両などありもせず、追跡はできたとしても捕獲駆除を視野にはできないからであった。
「今後ますますシャドウ生物の出現に対して現段階での警察及び自衛隊でも対処の難しい案件を部外の組織に委託してきていたが、今回新たに出現したシャドウ生物などにも対応するため防衛省では既に対シャドウ戦力構想が持ち上がっている…そこで、本庁も警備部内より新たに対シャドウ対策班を新設してこれに対応するものとすることを本日付けで決定された…では、緒碓警視お願いします」
捜査本部長より紹介されて捜査員たちの前に現れたのは男性とも女性とも受け取れるような中世的な見た目だが、れっきとした男性警察官であったが、階級は誰よりも上に位置する人物だった。
「ありがとうございます、ご紹介に預かりましたが新たに対シャドウ生物対策班を指揮することになりました“緒碓タケル”です…昨今のシャドウ事件被害を鑑みた警視庁が私の指揮の下で開発と訓練を重ねてここに漕ぎ付けたことを心から御礼申し上げます。 ではまず、開発した同システムの御説明からさせていただきます」
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