第11話 和解とLet's party!
初任務から一夜が明けた。
昨夜は事務所に戻ってくると、依頼の報酬とサーゼクスから謝礼として報酬の倍の金額が振り込まれていた。これは嬉しいんだがそのせいで金庫に入りきらなくなっちまった。今度サーゼクスに金庫も増やしてもらわないとな。
それにしてもあいつらグレモリー眷属は大丈夫だろうか?まぁフェニックスの涙っていう秘薬を使ったから大丈夫だとは思うが……元気ならまた姿を現わすだろ。
そろそろ起きるか…さて、今日は何をするか?ティアが貰ってきた一般人からの依頼でもやってみるか?どうせ暇だしな。
ベッドから出ると前に黒歌と買い出しに行った際に買った新しい服(dmc1)に着替えた。
一階に降りて顔を洗いにバスルームの洗面台に行こうとしたが、キッチンから音がすることに気づいた。
ジュ〜…トントントン……料理を作っている音だ。
「何だ?黒歌のやつもう起きてんのか?」
家事を担当すると言っていても黒歌は朝に弱いらしくいつも起きてくるのは遅い、珍しいこともあるもんだな。
少し関心したので声を掛けようとキッチンのドアを開けた。う〜ん美味そうな匂いだ、開けた瞬間キッチンからは香ばしい匂いが漂ってきた。
「おぅ黒歌、今日はずいぶん早いな……⁉︎…」
おもわず二度見した!何故ならそこにいたのは黒歌ではなく、膝まであるかなり長い黒髪のポニーテール、女子にしては長身で大和撫子の言葉がよく似合うリアスの女王でオカルト研究部副部長、姫島朱乃がいたのである!
「あらダンテさん、おはようございます」ニコニコ
眩しいくらいの笑顔でこちらを向くと丁寧に頭を下げて挨拶してきた。
「お、おう…何でお前ここに…」
「もう少しで出来ますから待っていてくださいね?」
「いやだから、お前何でここに…」
「ダンテさん、こちらのお皿そちらのテーブルに運んでくださいません?」
「………」
すっかり朱乃のペースに乗せられてしまい、ダンテは諦め言われるがままおかずが乗った皿をテーブルに運んだ。
朱乃が作ったのは日本食だった。ご飯に味噌汁、焼き魚と漬け物という日本の朝といった感じであった。
準備を終えると匂いに釣られる様に二階から黒歌とティアが降りてきた。
「にゃ〜♪いい匂いにゃ♡あっ!魚にゃ〜♪」
「お?今日は日本食か」
焼き魚を見て黒歌は歓喜の声を上げた、フッ、流石猫だな。二人は洗面台で顔を洗ってくるとテーブルに着いた。ダンテと朱乃もテーブルに着き、朱乃が笑顔で号令を掛けた。
「はい、皆さん揃ったところで」
「「「いただきます(にゃ)!」」」(ダンテ以外)
・・・・・
「「じゃあぁない(にゃい)だろぉぉぉがぁぁぁ!!!」」
一拍おいて黒歌とティアが盛大にツッコんだ!
「あらあら…お口に合いませんでしたか?」
朱乃は眉をハの字に曲げ片手を頬に当て呟いた。
「いやいや、そうじゃなくて……まぁ美味しいけど」
「美味いな。日本食も結構いけるもんだな」
「あらあら、うふふ。ありがとうございます」
ダンテから料理を褒められた朱乃は嬉しそうにお礼を言い頬を染めた。
「ちょっとちょっとダンテ⁉︎何で冷静に対処してるのにゃ!」
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