ハーメルン
仮面ライダーアズール
EP.19[怒りの律動(リズム)]

 ロックのいる楽屋の扉を開くため、駐車場の残骸からロックの記憶を閲覧していた翔たち。
 彼、いや彼女の真相に辿り着いた時、四人の前にロックが現れ、サイバーノーツ・フュアローミュージシャンへと変貌した。

「待って、律さん! 僕は君と戦いたいワケじゃ……」
「話してる場合じゃねェ、変身するぞ翔! あいつマジで俺たちをやる気だ!」
《デュエル・フロンティアV2!》

 言うが速いか、鷹弘はアプリドライバーを呼び出してマテリアプレートを起動。
 手に取っているのは、デュエル・フロンティアV2。最初から全力だ。
 さらに浅黄もタブレットドライバーを装着、フォレスト・バーグラーのスイッチを押す。

「アッシュちゃんは下がってて~、ウチも気合い入れて行くからさ!」

 それを聞いてアシュリィは後ろに下がりつつ、フォトビートルを飛ばして状況を観察する。

「浅黄、行きまーす!」
《フォレスト・バーグラー!》
「……やるしかないのか!?」
《ブルースカイ・アドベンチャーV2!》

 そして三人で一斉にドライバーへとアプリを装填し、変身に移った。

《蒼天の大英雄、インストール!》
《最速のガンスリンガー、インストール!》
《義賊の一矢、アクセス!》

 変身が完了したアズールとリボルブとザギーク テクニカルチューンは、各々武器を構えてフュアローへと立ち向かう。
 が、先手を打ったのはフュアローだ。

Roger(ラジャー)! ファーストコード、オン!》
「まずはイントロだァ!!」

 トランサイバーのボタンを押し込んだ後、マイクスタンドを地面に突き刺して、フュアローはギターで演奏を始めた。
 すると、彼女の周囲に音符のマークが出現し、それらがマイクスタンドの前を横切ろうとする。
 彼女は足でタンッタンッとリズムを取りながら、マイクスタンドと音符が重なる瞬間に演奏している。

「一体何を……?」
「何でもいい、今の内に倒すぞ!」

 リボルブが叫んで飛びかかろうとするが、そこへザギークが静止をかけた。

「なんか暑くない?」
「何?」
「ウチの気のせい……? ……いや熱っ! 熱い熱い熱いあっつー!?」

 叫び、その場で脚をバタつかせるザギーク。見れば、彼女の背中には炎が上がっていた。
 さらに、同様の変調がアズールにも見られる。現状で無事なのは、炎を操る能力を持つ故に耐性があるリボルブだけだ。

「どういう事だ!?」

 そう言ってリボルブがフュアローを見る。彼女は、ただひたすらに演奏しているだけだ。
 しかし、視覚が強化されているリボルブだけは気付く事ができた。その場で何が起きているのかを。
 まず、フュアローの両肩に備え付けられたスピーカー。これはファーストコードの発動と同時に、周囲へと微細な音符型の因子を撒き散らしているのだ。
 そして、彼女が持つエレキギター。これは単に演奏をしているワケではなく、弦を弾いて音が発せられた瞬間、その特殊な音波を受け取る事で因子が物質に分子振動を起こさせ、時に発火さえ行うのだ。
 これこそがフュアローミュージシャンの能力。つまりは、熱の操作だ。

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