ハーメルン
仮面ライダーアズール
EP.22[蒼き死神(Pale Rider)]

「これで、残るは五つ」

 様々な色彩が入り混じった、ドス黒い靄が吐き出される大穴の前で、スペルビアは言った。
 穴を取り囲む七本柱の内のひとつ、頭部に一本角を生やした馬のレリーフが彫られたそれには、ロックが所持していたロックンロール・ビートのマテリアプレートが接続されている。
 赤い光が柱の頂点から放たれ、これに繋がったケーブルを通して大穴へと吸収されているのが分かった。

「どうやらデカダンス様と彼女の老爺が動きを見せているようですね。まだ誰が戦いに出るのか決める前だというのに」

 スペルビアはそう言いながらも、楽しそうに笑みを浮かべている。

「さて……そろそろ会議場に行きましょう。それでは、また」

 大穴に向かって一礼した後、スペルビアは瞬時に姿を消した。
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