ハーメルン
漫画家と主夫高校生のD×D
十五頁





「ああぁぁぁぁあ……クソミスった……死にたい」

「おいおいおい、指揮官死ぬなよ。まだ二亜も死んでないんだからさ」


 そんな声が頭上より落ちてくる。
 気遣いなどではない。単純な冗談でしかない言葉だが今の俺には少し耳に痛い言葉である。
 故に俺はその言葉を弾く様にフードを被り直す。
 先の戦い。教会から派遣されてきた聖剣使いである紫藤イリナとゼノヴィアを相手にしたあの戦闘で俺は結局の所、特に何か得るものがあったわけでもなくただ単純にあちら側にこちらの戦力の一部という情報を与えてしまった。
 そんなもはや馬鹿丸出しとしか言えないようなやらかしをしてしまった俺は、M16と深夜ラーメンをした後こうしてコカビエルの拠点に戻ってこのようにうでうでしている。
 まったくもって馬鹿らしい。
 一体何年傭兵をやっているんだ、という話だ。
 思い返すだけでも死にたくなってくる。辛い。でだ、そんなクソ雑魚ナメクジな俺は現在M16の太ももを枕に嘆いてるわけだ。膝枕だよ、羨ましいか?羨ましいだろ?嫉妬で泣け。


「そりゃあ確かに情報だけ与えたのは不味いな。でもまあ、どうとでもなる情報だろ?指揮官」

「ン……いや、まあ、Aegis三……じゃなくて四か。それに雀蜂が二体……確かにこれぐらいどうとでもなるが……それでもなぁ……」


 あのやらかしは傭兵としてどうなんだ?って奴だし……。
 と、そんな俺の心内でも読んだかM16は俺の頭に手を置いてまるで犬かSOPを撫でるかのようにわしゃわしゃと俺の頭を撫で散らかす。
 特に止める理由もない為、膝枕のままM16の手を受け入れる。わしゃわしゃとしているがしかし、煩わしさは一切なく姉らしさのような優しさを感じる……二亜やアルテミシアとはまた違う感覚だ。そもそも今世前世含めて俺は一度も姉というものがいない、ちなみに下も上もいない一人っ子なわけだが……いや、話がズレた。

 なんともまあ、クソみたいな醜態もといやらかしをしてしまった俺はクソ雑魚メンタルで胃がキリキリしてるなう。
 まあ、さっきも言ったがそんな俺をM16が慰めてくれてるんだが……アレだな。簡単には治らんな。はぁー、クソ雑魚メンタルですわぁ。


「指揮官指揮官、まだ仕事残ってるんだからそろそろ、な?」

「…………二亜とアルテミシアと酒池肉林したい」

「ダメだ、指揮官のクソ雑魚メンタルがイカれてる……」


 上からなんとも呆れたような声音が聞こえるが無視。俺のクソ雑魚メンタルはもうとっくにぼどぼどなんだよ。
 はぁ……。こちとら、メンタル雑魚くて胃が弱いんだよ。
 だから、俺はもうこのまま寝落ちしようとして────────


「ン」


 繋がっている無線からの連絡に目を開いた。


「…………クソったれ」


 寝転がった体勢のまま身じろぎして、俺はM16の足元らへんに転がっている死銃のマスクを拾い上げる。
 ……拾い上げたはいいが胃がキリキリすんだが…………


「どした、指揮官」

「Dinergateから無線。聖剣使いが赤いのと接触だとよ」

「……?それ昨日も会ってなかったか?」

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