ハーメルン
漫画家と主夫高校生のD×D
十五頁



 それとは別。
 そんなふうに呟きながら体勢というか身体の向きを変える。さっきまでは外向き……ああ、つまるところM16の反対側に顔を向けていたが現在はM16側に顔を向けている。
 まあ、そうするとどうなるのかというと、まんまM16のお腹を見ることになる。あ、なんかフローラルな香りするわ。やっぱりM16も女なんやな……


「……な、なぁ、指揮官」

「ン……?」

「いや、その、な?ちょちょっと腹がむず痒くなるから向き直してくれないか?」


 可愛いかよ。M16姐さん大丈夫か?
 あ、ちなみにだが向きは変えるつもりはない。スプリングフィールドは喜んでこのまま寝させてくれたぞ。あ、これは絶対に二亜とアルテミシアには言ってはいけない。
 アルテミシアはともかく二亜は露骨に不貞腐れる。

 ああ、でだ。
 話は戻るが。


「とりあえず、こっちからはしばらく出ない。俺のクソ雑魚メンタル的にも外に出たくない……」

「お、おう……」

「まあ、あっちから来たんなら……しゃあなしだよなぁ…………」


 軽くため息をついて俺は少し頭の位置をズラす。具体的に言うとM16の太ももから少しM16に近づいてほとんどスカートら辺に頭を置く。
 M16が何やら一瞬戸惑っているがそんなことは無視無視。

 ちなみにだが、こういう風に膝枕をさせてくれる人形は以外に少ない。
 というのも、単純に俺の禁手(バランス・ブレイカー)で製造した名付き戦術人形(ネームド・ドール)の内、I.O.P系列の人形は元々種類も多く膝枕をさせてくれるような人形ばかりじゃあないからだ。
 先程も述べたが膝枕させてくれるのはスプリングフィールドやAR-15にAK-12、ナガンM1895とかROとか。後は機嫌がいいとWAもやらせてくれる。
 え?UMP姉妹?あいつらはSOPMODと同じく俺にさせる側だから。おう、Five-seveNお前もお前で俺にやらせようとするな。
 鉄血系列に関してはノーコメント。


「ああ、そうだ」

「ん?どうした指揮官」

「工房に連絡を。一応念のために、Manticoreの用意を」


 あくまで念の為だけどな。









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「‥‥話はわかったよ」
 

 街のファミレスにて木場祐斗は嘆息しながらコーヒーに口をつけた。
 グレモリー眷属が『騎士』木場祐斗は同じグレモリー眷属である兵頭一誠からの連絡を受けてこのファミレスへと足を運んでいた。
 少し不機嫌さ、棘を感じさせる声音の木場祐斗の対面には白いローブを纏った二人組、教会から派遣された聖剣使いである紫藤イリナとゼノヴィアがいる。
 

「正直言うと、エクスカリバー使いに破壊を承認されるのは遺憾だけどね」


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