ハーメルン
漫画家と主夫高校生のD×D
二頁




主夫系男子高校生の朝は早い。
郵便受けに朝の新聞が投函される頃に起床、なにゆえか下着姿で俺の隣で寝ている自称美少女漫画家の顔にペンギンクッションを被せ、寝間着からそうそうにワイシャツと学生ズボンに着替えてから自室を後にする。
部屋を出れば真っ先に目指すのは洗面所。
顔を洗い、寝癖を軽く整えれば洗面所を後にし玄関を出て、外の郵便受けへと向かう。やはり、朝早くだからかほんの少し冷えた空気に頬を擦りつつ郵便受けを開いて新聞等を取り出してから家の中へと戻る。

リビングのテーブルに新聞等を置いてそのままキッチンへ。
軽く冷蔵庫を覗き今日の朝食から夕食までをどうするか考えていく。
今日の朝食は北海道の大叔父が送ってくれたすじこがあるから、すじこご飯に付け合せとして玉子焼きと昨日のニラと卵の味噌汁にしよう。
ふと、ビール棚を見れば違和感がある。あながち有り得ない話ではない為、すぐさま俺はビール棚のビール缶の本数を確認するとやはりというか記憶にある本数と数が合わない。
そうすればどうして二亜が俺のベッドにいたのか自ずと答えが導けてしまう。いや、二亜が俺のベッドに侵入もとい寝ているのはそこそこ有り得る話だが、流石に下着姿なのはそういう事なのだろう。
ひとまず二亜の朝食からすじこと玉子焼きを没収し、焼き海苔とご飯にニラと卵の味噌汁そして朝っぱらから肉も無いのにサンチュを食わせることを決定しフライパンに油を引く。
流石に弁当へすじこを入れるという暴挙は出来ない。
二亜にサンチュを食わせるついでに今日の俺の弁当は焼肉弁当にしよう。一昨日の夜に下校中、値下げしていた為に買ったプルコギ風の味付けをされた肉をフライパンへ投入、それと同時作業にヤカンに水を注ぎ込み麦茶のパックを放り込み火にかける。
適度に火が通ってきた肉を見て、弱火に調節し弁当箱を用意する。
あらかじめ用意しておいたサンチュをまず先に敷き詰め、その上から肉を乗っけていく。
別の容器には昨晩の角煮の煮汁で煮詰めた大根を入れ、白米も用意する。

何か男子高校生の弁当としては物足りない気がするがそれは登校中に学校近くのコンビニでデザートを買えばいいのでこれで良しとしよう。
さて、時計を見てみれば時刻はまだまだ六時前。
俺はヤカンにかけていた火を少し弱め、グラスに砂糖を大さじ一掬い放り冷蔵庫から出したコーヒーのボトルを軽く降ってからグラスに注ぎ込み次に牛乳を注ぐ。
おおよそ、コーヒー4の牛乳6の割合なコーヒー牛乳を作って軽くスプーンで混ぜ、何口か飲み喉を潤してから、茶の間にかけている洗濯物を次々と洗濯バサミから外していき一つ一つ種類ごとに分けて畳んでいく。
途中、当たり前な事だが二亜の下着類も出てくるがそれも構わず畳んでいく。そもそも今更下着の一つ二つで動揺するほど初心でもない。なんなら、この前二亜が買ったという馬鹿みたいに透け透けな下着ですら、それを着て見せた二亜ごと鼻で笑ってやった。
童貞を殺すセーター?DIOが似たようなの着てたな。透け透けな下着?素っ裸の方がマシなのでは?とまあ、そんな風にだが。



「あおはよぉーしょーねん……あ」

「ぁ?」


リビングの扉が開いた音がすればその数瞬後に声が響く。
視線を動かさば案の定、寝惚け眼な二亜がいるわけだが……訂正寝惚け眼じゃあないまるで面白いものを見つけたかのような喜悦の浮かんだ面倒な眼をしている。

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