「にやけんな!死ねや!」とナイフで襲いかかる。
ナイフはまっすぐスネークに吸い込まれる。
「危ない!」
ドッ!
「あ‥ああ‥」
1人の少女が青い顔をする。彼女の名はディアンサ。
この狂った男が信奉する巫女である。
彼女は次の巡業先が最後の公演という事もあり、緊張していた。
そこに自分をなんとかしようとする男、そしてそれを止めようとした男。
そしてその止めようとした男が目の前で刺された。
だが‥
「な!?何故!?」
スネークは刺されていなかった。手首を掴みナイフを止めていた。
スネークは手首を捻りナイフを落とさせる。
そして一本背負いで投げる。
「グエッ」
そのまま完全にのびてしまい動かなくなった。
そのままナイフを拾い、ついでに男の襟を掴む。
「あ、あの‥」
「うん?ああ君らか。無事か?」
「は、はい。ありがとうございます。」
「すいません。この子達を助けていただいてありがとうございました。」と女性が礼を言う。
その女性は眼鏡をかけてスーツを着ている。そして凜としていて大人の雰囲気を醸し出している。
「あんたは?」
「私はポピー。祭司をしています。」
「祭司か。つまり責任者でいいのか?」
「はい。」
「ふむ。警備がなっていないな。これで今まで襲撃されなかったのが不思議だ。」
「それは本当にお恥ずかしいです。そうですね‥あなたに依頼をしてもいいですか?」
「次の巡業での警備をしていただけませんか?お願いします。」
「巡業か。ここから次の場所までどれだけかかるんだ?」
「だいたい朝出発して昼頃に到着します。」
「と、言うことは‥明日出発か。」
「はい。そういうことです。」
うん、早くバルツ行きたいのだが‥まあいいだろう。
「受けよう。」
「ありがとうございます。それでは明日8時に出発となります。宿泊先は?」
「まだ決まっていない。」
「それでは‥私達の宿までお越しください。」
「分かった。地図をくれ。こいつを憲兵に引き渡さないといけないからな。」
「分かりました。こちらをどうぞ。」と地図を渡され、それをバックパックに入れる。
憲兵に引き渡し地図を見ながら行こうとしたら声をかけられた。
「ねえ、さっきの人!」
こっちに向かって走ってきたのは腰に緑色の宝石を付けたボブっぽい髪型の少女だった。
「君は‥」
「カンナ。私の名前はカンナ。」
「スネークだ。よろしく、カンナ。」と言うと腕を組んできた。
「えへへ」
年端もいかない少女に腕を組まれ歩く。
側から見たら俺とこの子は何に見られるんだ?親子か?
いや、皆この子が巫女だと知っているだろう。
「それにしても強かったね。スネークさん。」
「ああ、鍛えてるからな。」
「へー私もなれる?」
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