ハーメルン
貴方は何トリア?私はアル………アサトリアだ!※アサトリアのアサはアサシンのアサである。
第1聖 ある子との出会い

俺がロンゴミニアドに転生され、ケバすぎるおばさんに捨てられてから10年の月日が経った。
10年間何をしていたのかと言うと、剣術や体術等の修行をしたり、7歳辺りから暗殺稼業をしたりしている。
10年間もあれば産業も発達する。が、そのせいで町中が排煙だらけである。夜は霧と合わさるせいで先が見えない。俺は直感と千里眼で大丈夫だが。
そして今は、暗殺を依頼されて対象の元に向かっているところだ。
依頼者によると、対象は娼婦なのだが、その娼婦は規定年齢を超えているのである。クビにしようとしても、脅されているためなかなか出来ない。
そこで、ココ最近暗殺の依頼を受け負う者の噂を聞いて受け負う者である俺を半年かけて見つけ出して娼婦暗殺の依頼してきたのだ。
その娼婦の家はロンドンの時計塔から少し遠く、結構歩くこととなった。
夜中(午後8時)、歩いているときに懐かしい場所に来た。
そこは俺が捨てられた橋である。そこは以前は生臭すぎたのだが、今は全く臭くない。橋の下を見てみると、大量にあったはずの赤ん坊の死体がひとつも無くなっていた。どうやらこの10年の間で撤去された様だ。
おっと、10年間で思い出した。俺氏、やっと容姿の確認が出来ました。
俺は俺が今住んでいる所に鏡が無かったため、容姿の確認が遠回しだったのだが、暗殺稼業で稼いだ金を奮発して買ったのだ。
俺の容姿は、
砂金の様に澄んだ金色の長髪。
神の血を引くことを意味する紅眼と聖なる者の証?みたいな翡翠が輝きを失っているオッドアイ。
背丈は10歳のそれより小柄で、体格は少女の様に華奢であった。しかし、男の尊厳はきちんとあるため俺の性別は男である。
最初に見た途端咄嗟に股に手を伸ばしたのは忘れたい。だって、トイレに行った時に見ているため知っている筈なのに動いてしまったのだから。
閑話休題
俺は橋から移動を始めた。
暗殺対象の家に向かって歩む。辿り着いたのは、あのケバすぎるおばさんが俺を抱えて出た時のアパート?である。
「………まさかあのケバすぎるおばさんの奴、まだ娼婦でもしてたのか?」
俺は呟きながら階段を登る。
暗殺対象の家の前に来て千里眼で中を確認する。
中には、あのケバすぎるおばさんとおばさんより若い男性、そして、2人を足して2で割った様な子供が仲良く夕飯を食べていた。
俺の何かがキレて、宝具をしようした。
風王結界(インビジブル・エア)
風王結界を俺自身に纏うことで姿を消す。手には魔剣と化した燦然と輝く王剣(クラレント)を持つ。無論、風王結界で見えなくしている。
戸を開けずに中に入る。扉は音もなく粉々に粉砕された。そりゃそうだろう。風王結界は風の収束体なので、ライオンシュレッダーに物を入れた感じだ。ただ、風を少し操って音が響かないようにしたが。
3人家族がいるリビングに着く。
無論、扉は音もなく粉々になっていった。
いきなり扉が消えたように見えたであろう3人。子供に至っては手に持つフォークを落としてしまってすらいる。
クラレントの柄で子供と男性を気絶させる。
ケバすぎるおばさんが慌てて駆け寄り、安否を確認する。
俺は風王結界を解除してケバすぎるおばさんの背後に立つ。

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