TANK OF THE ABYSS
「そういえば、私は出会ってから一度も、エリカが泣いたところを見たことがない。もしかしたらエリカは私が死んだ時も泣かないのだろうか。 でもエリカは、なんだかんだ優しいから泣いてくれるような気がする。泣いて欲しい訳じゃないから、私も頑張って生きよう」
「……」(目元を抑える
「夜、学園艦からの海の眺めは凄く綺麗で、みほもそんな感じで、だから私の本当の気持ちを言おうかなって思ったけど、やめておいた。私はもう直ぐいなくなるから。だけど、私が死んでこの日記を見られたら、もしかしたらバレるかな? バレないように書いてきたつもりだったんだけど」
「えうっ、うううぅぅぅぅ」(嗚咽
「学園はOGからの命令で、私からの手紙を握りつぶしていた。くそ! 何が黒森峰の人間としてふさわしいものとして振る舞えだ!私は……黒森峰の人間なんかじゃない!ただのみんなを苦しませたピエロだ……。役立たずのクズじゃないか……」
「けほっ、けほっ、うぅ……」
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