12.闘神都市
GI0377
人類圏を統一して22年が過ぎて頃に闘神都市αが完成した。これに伴い魔教団は聖魔教団と名を改めた。
その聖魔教団七人衆に私とアイシャも名を連ねる事になりました。原作では五人衆だったがここでも変化してしまいましたね。
そして魔人との戦争に備えて次々に闘神都市を建造することになったが、ここで少々揉めた。
実は元々闘神は闘将と同じようにバイオメタルによって金属になった24人の幹部たちの脳を組み込む予定だったが、対象者たちはバイオメタル技術の永遠性に疑問視していたし、自分の肉体が消滅する事を嫌った為に、聖櫃に入り魂のみで生き続けるというミイラ化手段を取る事にした。
しかし、実際には原作と同じで単にルーンの指令を受けて動くだけの傀儡にすぎず、闘神になった時点で元の魔法使いの意志は消滅していた。
さて、闘神は聖櫃のミイラから遠隔操作される人形というわけであるが、闘神本体や聖櫃のミイラが破壊されたら闘神都市が崩壊してしまうという致命的な弱点があった。というか闘神は無敵結界を有する魔人と消耗戦をやらないといけないのにこの弱点は何だろうか?
折角闘神を遠隔操作できるなら、蒼崎橙子(空の境界)のようにスペアの闘神を用意して現在使っている闘神が撃破されたらスペアの闘神を動かすといった行動もできる筈なのに、闘神がやられたらお終いなんて致命的すぎるでしょう。
そこで私が考えた闘神都市は、空中都市そのものに人工霊魂を宿らせて、その人工霊魂に闘神を遠隔操作させるという物だった。
これは人工魂(メタ・ソウル)の渋鯖人工幽霊壱号(GS美神 極楽大作戦!!)が屋敷そのものに宿り、更には自動車などに憑依するといった行動までしていた事を参考にした。
こうなれば闘神都市そのものを破壊しなければ闘神都市は陥落しない筈だ。
おまけに聖魔教団の人間にも言えないが、その闘神都市にマシンセル(スーパーロボット大戦α外伝)を注入すれば自己進化する上に自己修復機能も備えるようになるので、生半可な事では闘神都市自体を破壊する事はできなくなるだろう。
しかし、これはルーンを初めとした幹部たちが難色を示した。そんな事をすれば聖魔教団の象徴であるすべての闘神都市が聖魔教団全体ではなくエリーゼとアイシャの戦力になりかねないからだ。
人工霊魂の欠点は反逆防止の為に創造主に対する服従を組み込まないといけないので、それ以外の者の命令権がない事だった。
この手の人工霊魂はテレサの事例もあって命令権を単純明確にしておかないと逆らいかねない恐れがあったので、こうなってしまったのだ。
勿論、創造主が「私が次の命令を出すまで□□の命令に従いなさい」と指示しておけば命令権を一時的に他者に貸すこともできるが、最優先命令権がエリーゼとアイシャにある事には違いなかった。
これが人造人間レオンシリーズが圧倒的に強いにも関わらず、闘将の需要がなくならない理由でもあった。
こうした結果として、私から言わせれば欠陥品としか言えない闘神都市が計画通りに作られることになった。
しかし、これでは心もとないので、私とアイシャが独自に異世界勢力に追加の闘神都市を作らせて、それを対魔人戦力として私たちが使う事を教団に了承させた。
これは教団そのものに負担にならずに戦力増強になるのでルーンも認めたのだ。その為、私とアイシャは監察軍の施設を利用して異世界で計画外の闘神都市を建造した。
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