ハーメルン
転生とらぶる
0005話

 ステータスに表示されている念動力LV.4の文字。
 その文字を眺めつつ、俺は首を捻っていた。
 そのスキルはつい先日起きた事件で手に入れたスキルなのだが、色々と不透明な所がある。

「リョウトは念動力持ちだったから、それを吸収して手に入れたのは分かる。ただ、なんで念動力だけなんだ? 俺の記憶じゃ確かガンファイトとか援護攻撃、援護防御なんかも持ってたと思うんだが」

 そう、OG1では屈指のパイロットであるリョウトは念動力以外にもスキルを持っていた。
 なのに何故か俺が吸収する事が出来たのは念動力のみ。

「ん? 念動力、のみ?」

 ふと、頭に浮かぶ考え。
 リョウトの所持していたスキルは念動力、ガンファイト、援護攻撃、援護防御。
 この4つの違いは念動力以外はPPを消費して習得が可能だという点だ。
 で、肝心の念動力は特定のパイロット固有のスキルで、PPを消費しても覚える事が出来ない。
 つまり……

「吸収が可能なのはPP消費で覚える事が出来ないスキル、か?」

 あくまでも予想だが、そう間違った結論ではないと感じる。

「そうなると、次の問題はこの念動力のレベルの上げ方なんだが」

 最初から念動力を持っていたとシステムが認識してくれるのなら、レベルが上がれば自動的に念動力のレベルも上がってくれるだろう。
 正直、これだとPP消費も考えなくて済むし、危険な道も通らなくて済むので一番楽な方法だ。
 ただ、この方法が取れない場合。
 つまりは、スライムの吸収でしかレベルが上げられない可能性だ。
 今回のように最初から死んでいる状態ならともかく、そんな上手い話はまず無いと言っていいだろう。
 つまりは、俺が自分の手で殺す事になる訳だが。

「それでシャドウミラーを倒せなくなったら本末転倒どころの話じゃないし」

 そう、手段の為に目的を見失ってしまっては全く意味が無い。
 となると……

「あっちの世界で駄目ならこっちで、か?」

 リョウトと同じく、最終的にはアインストに滅ぼされるこっちの世界でなら念動力持ちを吸収出来る可能性が無い訳じゃない。

「とは言え、念動力ってかなりのレアスキルって設定だったからそう簡単にはいかないんだろうけど」

 そう、原作ではキョウスケルートが好きだった俺は余り認めたくないが、半ばOGの主人公と化しているリュウセイとその姉的存在のアヤにその妹のマイ。
 その他はαからOGsに参戦した男主人公4人に、女主人公4人の合計11人となる。
 α組がいないとリュウセイとアヤ、マイの3人しかいないのだ。
 正直レアスキルにも程がある。
 ただ、それでも念動力は美味しいスキルだけに出来れば手に入れたい。
 何せ所有者に念動力のレベルで命中・回避の補正が入るのだから、死亡フラグ満載のアクセル君ルートを強制的に選ばされた俺にとっては喉から手が出る程欲しいスキルであるのは間違いない。

「ま、結局その機会があるのかどうかは運次第。吸収出来なくて元々、吸収出来ればラッキー程度の認識でいた方がいいか」





「さて。吸収についてはひとまずこれでOK。次は……」

 居間を占拠している銀色の塊へと目を向ける。

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