第11話 ラスプーチンという男
【モスコー北部針葉樹林帯】
『作戦は成功ですね。』
坂田「いやまだだ。そこにいるのは既に解っている姿を見せろ。」
全員が坂田の向く方へ銃口を向ける。木の影から現れたのは、濃い髭を生やしたやせ形で、細身の中年男性。異様な雰囲気を醸し出している。恐らくはその神父服のせいで胡散臭いのだ。しかし、坂田には違った気配を感じることができた。フォースの流れである。
???「来るのをお待ちしていました。まさかジェダイが本当にいるとは驚きです。」
高野「そういうあなたは何者ですか?何故あなたから常人よりも強いフォースを感じることが出来るの?そして、何故ジェダイのことを?」
???「あぁ、すいません私はグリゴリー・ラスプーチンというものです。どうぞ今後ともよろしくお願いします。」
ラスプーチン「残念ですがそれらは教えられません。私に勝ったのならば別ですがね?」
ラスプーチンの手からフォースが発せられ兵を吹き飛ばそうとする。それを坂田が同程度のフォースで抑える。
ラスプーチン「くっ!!なんだと。ジェダイとはそれほどか!!」
坂田「逆に貴様はその程度か?全員構え殺すなよ撃ち方始め。」
ラスプーチンはフォースを使ってブラスターを弾こうとするが数に圧され体に弾痕型の火傷が作られていく。
坂田「撃ち方やめ。その体ではもう立てまい。」
しかし、重症ながらラスプーチンは立とうとする。
ラスプーチン「何故殺さない。あなた方なら容易いことだろう。いたぶるつもりか?」
坂田「そんな時間はない。ゆっくり話をしよう。独房でな。」
ガンシップが空から降りてくる。強襲揚陸艦が上空で待機していた。
【敷島艦内独房】
坂田「やはり貴様から旧ジェダイのかおりがするな。」
ラスプーチン「あぁ、私はあなた方のいう旧ジェダイの最後の生き残りの一人だ。我々は、貴殿ら新ジェダイとの勢力争いに負け他国に逃げた。
しかし、旧ジェダイは結婚を認められないから徐々に数を減らした。更に魔女狩りに合い更に数を減らした。
そして、組織はバラバラになり、もはや跡形もない。
私は、ヴァシリエの最後のジェダイだった。」
高野「自業自得じゃないですか。あなた方旧ジェダイは恋すらまともにできず、彼方の銀河共和国の腐敗すら止められなかった。あなた方が滅ぶのは必然よ。」
ラスプーチン「そうだな私で最後だ。さぁ、一思いに殺してくれ。」
坂田「わかった殺そう。ではな。」
そういうと一息にフォースで脳みそを潰した。
高野「皮肉よね。守ろうとしたものにいつも裏切られるんだから。」
坂田「さて、皇帝一家はどうするか?まさか全員いるとは俺も耄碌したか?」
【同時刻・満州包囲網】
大山「敵から脱走兵が出ているな。」
好古「あぁ、そうですね。大山閣下。しかし、よく持ちます。特にクロパトキン直属の部隊からは落伍者は出ていない。気長に待ちますか?包囲は破られませんが」
乃木「一思いに殺してやれないものか。」
児玉「だからこその敵首都強襲作戦《韋駄天作戦》であろう?」
奥「作戦は成功したそうだ。明日にでも終戦協定に書名をさせるそうだ。」
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