ハーメルン
ギレンの野望(笑)
13話 UC0071年2月

サイド3 ギレン邸

やあ…諸君。新年あけましておめでとう。ギレン・ザビである。
前回のサイアム・ビストとの会談の結果、アナハイム社からジオ・マッド社に大量の受注が入り忙しいようなので今年は自宅からジオンの研究状況についてお知らせしようと思う。
あ、そういえばサイアムから早速手紙が来てたな。最近忙しくてまだ見てなかったので後で確認しなければならないな。

さて、去年の始めに試作機の開発が完了していたYMS-02 モビルワーカー01式については去年の夏頃にはMS-02 モビルワーカーとして正式に量産が開始され、現在はコロニーの建設作業や修理、月面やアクシズ、地球での資源開発などで運用され、様々な環境下での運用データを収集している。
また、去年の秋頃に試作第1号機が完成したYMS-03 ヴァッフについては動力用融合炉の小型化と流体パルスシステムを応用した駆動系統の採用によりAMBACを活用した宇宙空間での機動性獲得に成功しており、現在はより実戦的な後継機開発の為のデータ取りの真っ最中である。

次に開発する機体にはYMS-03 ヴァッフで集めたデータをもとに、兵器として必要な運用性や整備性、生産性に加えパイロット保護の為に脱出装置を搭載し生存性の強化もおこなう予定である。
本来ならMS用の新型OSも搭載したい所だったが、メイ嬢に相談した所、「モビルスーツ操縦シミュレーターを作るのを中止して良いなら作れるかも!」との返事だったので今回は採用を見合わせた。

いやぁ急いで作って何かトラブルがあったら困るからね!!

また、連邦に対するカモフラージュとしてアナハイムから入手した61式戦車の設計図を基に地上戦用…じゃなかった治安維持用の主力戦車の開発を命じた。色々と注文を付けたからまさかマゼラアタックのようなものになることはないだろう。

それでは報告書も読み終わったし部屋で待たせているハマーン様をちょっと鳴かせてくるかな。

一一一一一一一一一一一一

side
ハマーン・カーン

「なんだ?もう音を上げるのか?ハマーン。」

「あ、閣下。ダメです。またそんなところばかり…あ、ああ、そんな!」

「ククク。やはり貴様はここが弱いな。」

「あ、ダメ。そんな、また…アーーッ」

モニターにクローを振り上げたモビルワーカーの姿が現れ、その一撃によって私の操縦するヴァッフは機能を停止してしまった。

「射撃の精度はなかなかのものだが接近戦がまだ弱いな。ハマーン」

「すみません…閣下…。」

メイさんとギレン閣下が作られているモビルスーツ操縦シミュレーターのテストにお付き合いさせて頂いているのだけれど始めてからずっと私はギレン閣下に負けてばかり…。
今回もまた巧みに遮蔽物を使い近づいてきたモビルワーカーの一撃にやられてしまった。

「かまわん。ずっとテストしてきた私とこれだけ戦える事を誇るが良い。」

「そうだよハマーンさん。このペースならすぐにギレンさんより上手くなっちゃうと思うよー。」

「メイの言う通りだな。私もうかうかしていられん。」

そう言ってギレン閣下とメイさんが励ましてくださったものの、閣下に信頼されてこそ護衛として良い働きができるというもの。その為に私が努力を怠る訳にはいかない!

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