ハーメルン
ギレンの野望(笑)
14話 UC0071年3月

サイド3 ギレン邸

やあ…諸君。ギレン・ザビである。
昨年サイド3を出発したアクシズ開拓団が小惑星アクシズに到着した。
今後は居住施設の建設、アクシズで採掘された資源を送るためのマスドライバー建設、サイド3から送る物資を受けとるためのマスキャッチャー建設、ア・バオア・クーとなる小惑星への核パルスエンジン設置などやってもらう事が山積みである。精一杯頑張って貰えるように物資など可能な限り支援をしたいと思う。

さて、それよりも緊急の案件が発生した。先日サイアム・ビストから届いた手紙には連邦の息のかかった者が地球でジンバ・ラルと接触を試みているという内容が書かれていたからだ。

このままだとキシリア機関にダイクン一家が襲われまたキャスバルの反感を買ってしまう。とはいえキシリアにダイクン一家への襲撃を止めろとも言えない。仮にジンバ・ラルが連邦の支援を得てダイクン一家を旗標に反旗を翻したら一大事だからな。

ここはアホな親父の尻ぬぐいに息子に行ってもらう事にしよう。

一一一一一一一一一一一一

side
ランバ・ラル

ギレン総帥から緊急の呼び出しを受け向かった先で聞かされたのは親父が地球で連邦と接触を試みており、このままではキシリア麾下の秘密警察がダイクン一家もろとも排除に動くかもしれないとの情報だった。故にそうなる前に父親を説得し連邦との接触を断念させるようギレン閣下に命ぜられ地球に向かうことになる。

しかしそれは僅かばかり遅かった。

サイド3を出てダイクン一家の潜伏先であるテアボロ邸に着いた時、玄関の扉は既に破壊されボディガードらしき男も入り口付近に倒れていた。
警戒しながら屋敷に突入すると館の奥にある尖塔で鎧姿の刺客からキャスバル様とアルテイシア様を守るために刺客の前に立ち塞がったアストライア様の姿があった。

「貴様何をしておるかぁー!」

アストライア様に刃を向けようとする刺客に向け走り出すと通路の影から別の刺客が姿を現す。

「このランバ・ラル!たとえ素手でも任務はやり遂げてみせる!!」

刺客の振るうレイピアを素早い足さばきで躱しそのまま強烈な体当たりをぶちかまし弾き飛ばす。
ゴツッっと鈍い音を響かせ倒れた刺客を放置しアストライア様の方を見てみれば刺客の刃が今まさに落ちようとしていたところだった。

純白の衣が、真っ赤な血で染まってゆく。 倒れ臥したその姿に、さらなる刃を振り下ろそうとする刺客へ駆けより後ろから羽交い締めにして動きを封じると一気に階下まで投げ飛ばした。

「ご無事ですか!アストライア様!!」

そう声をかけながら右胸の刺し傷を確認すると思っていたより傷が浅い事に安堵した。

「あ…貴方はランバ・ラル?」

「はい。お助けするのが遅れ申し訳ありません。」

「子供たちは無事ですか?!」

アストライア様がそのように問いかけるとその声を聞いたキャスバル様とアルテイシア様が階段の上から駆け寄ってきた。

「お母様ご無事ですか?!…血が!」

「見た目程傷は深くありません。ですが油断できる程軽いものでもありません。何処かに安静にできる場所はありませんか?アルテイシア様。」

「私の部屋のベッドへ!あそこなら簡単な医療用具もあります!」

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