ハーメルン
ギレンの野望(笑)
15話 UC0071年8月

サイド3 ギレン邸

やあ…諸君。ギレン・ザビ…ではない!
今日の俺は現在ジオンで絶賛大ブーム中のアーケードゲーム「ジオンの絆」のエース、ライトニングカウントである!

メイと作っていたモビルスーツ操縦シミュレーターがほぼ完成し、ハマーン様と二人でプレイするのにも飽きてきたので(決してハマーン様に勝てなくなってきたのが理由ではない!まさか僅か半年であそこまで腕をあげるとは…)アーケードゲームとして展開し、チームプレイを楽しむ事にした。
サスロが経費云々という小言を適当に言いくるめて無事広める事に成功した。
流石IQ240の頭脳は違うね。

ジオンの絆はランキング制のモビルスーツ操縦シミュレーターである。プレイヤーは幾つかの機体(最初はモビルワーカーのみ)の中から自分にあった機体を選び、チームによる対人戦又は難関ミッション攻略を行いその活躍度合いに応じて支給されるポイントの総合値を毎月競いあう。その総合値が上位のプレイヤーには専用のカスタマイズが許可されると同時にGNC社から報償金が支払われ、その最大額は何と一般人の平均月収の3倍以上である100万クレジットである。
初期こそ操作が実機とほぼ同じという操作の難しさや有限の弾薬、機体がやられるとその分報酬ポイントが引かれるというリアリティーの追求による難易度の高さが問題となったものの、ワンプレイ50クレジット、自分のゲーム内で貯めた報酬ポイントからでも支払い可能という無茶な料金設定により大人から子どもまで大ブームとなった。

その中で私はハマーン様とともにゲーム内有数のエースとして君臨していた。誤解を生む前に言っておくが俺はゲーム内では何一つズルはしていない。全ては俺の実力の賜物である。
まあα版どころか前世?からずっと同じようなゲームをやりこんでいて自宅から自分の専用媒体でゲームをやるのは十分ズルをしていると言えるかも知れないが。

さて、ゲームはこれくらいにしてそろそろ仕事に戻るとするか。ランバ・ラルからダイクン一家が襲われアストライアが負傷したとの報告が上がっている。私の意思ではなかった事を示すため腕の良い医者を送ってやらねばな。

一一一一一一一一一一一一

side
サスロ・ザビ

「アーケードゲームを作って国民に格安で提供するだと?!」

「そうだ。サスロ。私が自宅でメイに作らせていたモビルスーツ操縦シミュレーターがほぼ完成した。なので今後に備えてこれを普及させようと思ってな。」

ある日突然アーケードゲームを国民に普及させたいと相談を受けた俺は思わずギレン兄の正気を疑ってしまった。

「そんな事をしていったい何の利益が出るというんだ兄貴!」

「わからんのか?サスロ。このモビルスーツ操縦シミュレーターはほぼ実機と同じ操作を必要とし、その上で実機と同じように動く。故にこのシミュレーターで機体を動かせるという事は基本的に実機で同じ動作ができるという事だ。」

「…。それがどうしたと言うんだ?」

「つまりこのシミュレーターが普及していけば子どもから大人まで誰でもモビルスーツを操縦できるようになるという事だ。」

「…。なんだと?!」

「むろん機体にかかるGや重力等の要素があるので完璧とはとても言えんがモビルスーツ操縦の基礎を習得するのには十分な効果がある。現にジオ・マッド社では訓練用の資材としての導入がすでに決まっている。」

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