15話 UC0071年8月
「そんな情報は初めて聞いたぞ。」
「貴様は政治経済に集中して貰っているからな。知らないのも無理はない。
それにメリットは他にもまだある。ざっとあげてもモビルスーツ用OSの開発に必要な操縦データの蓄積、対MS戦対艦戦及び拠点攻略戦におけるモビルスーツの運用方法の検証、ジオン公国国民全員の操縦適性の掌握、娯楽を提供する事による国民の支持といった効果が期待できる。
たかがアーケードゲームひとつを普及させるだけでこれだけの効果が得られるのなら安い買い物だとは思わんか?」
「それは…そうだな…。わかった。軍部の広報活動の一環として普及させられないか検討してみよう。」
「うむ。頼んだぞ。」
最近兄貴が自宅でモビルスーツ操縦シミュレーターで遊んでばかりいると聞いて何をしているんだと思っていたのだが…まさかこんな目的があったとは…。
以前ジオ・マッド社を作った時といい兄貴の視野の広さには驚かせられる。
俺も為政者としてもっと柔軟な発想をもたねば…。
そう思いながらアーケードゲーム「ジオンの絆」を普及させるため、広報部に連絡を入れるのだった…。
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