17話 神獣鏡、起動
特異災害対策機動部二課
星矢達は早速、本部に行って神獣鏡が必要である事を伝えた。
弦十郎「なるほど、な…。響君達を助けるために、神獣鏡がどうしても必要だというのだな…」
星矢「一刻を争う事態なんだ!神獣鏡はあるのか、ないのかどっちなんだ!?」
弦十郎「そう急かすな。神獣鏡なら、既にペンダントを作成済みだ」
クリス「本当か!?それなら…」
弦十郎「いや、しかし…」
星矢「しかしもかかしもねえだろ!それがなきゃ、未来はこっちに来れないんだ!」
マリア「何か問題でも?」
弦十郎「ああ、ペンダントを作成したものの、扱える適合者が見つからなくてな。無理な起動実験もあって破損してしまい、廃棄処分になっている」
星矢「嘘だろ…!」
クリス「それじゃあ、もうないって事か!?」
弦十郎「いや、廃棄処分と言っても聖遺物を捨てるわけにはいかず、厳重に保管してある。今はそれしか」
星矢「壊れてたって俺達の世界で直せばいい!少しでも、響を救える可能性があるなら十分だ!」
弦十郎「なるほどな…。君は本当にそちらの響君の事を大切に思っているんだな」
星矢「ああ、その通りだ」
弦十郎「…わかった、用意させよう。こちらとしても今の状況で装者の戦力が増える事に異論はない」
翼「本気ですか!?廃棄処分の物とはいえ、機関上層部に無断で聖遺物を譲渡するなんて!」
星矢「人の命がかかってるんだぞ!人の命の危機に法律もクソもねえ!」
翼「星矢、いくら何でも」
???「それだったら、僕が裏工作でもしようか?」
瞬と一輝が入ってきた。
星矢「瞬!」
瞬「僕の幻魔拳は威力を調節すれば人を操ったりもできるんだ。本当はそんな使い方はしたくないけど、人の命がかかっているのなら、敢えてその使い方をしよう。上層部の人に幻魔拳をかけて聖遺物の譲渡を許可させるよ」
翼「だが…、人の命がかかっているとはいえ、洗脳して許可をとらせるのは…」
弦十郎「全く、俺の責任の事にまで心配して敢えて汚名を被ろうなんて大したものだな。なかなかかっこよかったぞ」
瞬「いえ、どうしても放っておけなくて…。仮に洗脳がバレたとしても、弦十郎さんのせいになりませんから」
弦十郎「途方もない自己犠牲の精神だな」
そう言ってると、ノイズ警報が鳴った。
朔也「市街地にノイズの反応多数!」
マリア「ほんと、こういうタイミングでばかり現れるんだから」
一輝「全くだ」
弦十郎「3人とも早速で悪いが、翼達と一緒に出撃を頼めるか?戻ってくるまでに神獣鏡は用意しておこう」
瞬「聖遺物譲渡の裏工作は僕に任せて」
星矢「ああ!頼むぞ、弦十郎、瞬!」
星矢達は出撃したのであった。
市街地(並行世界)
星矢達はノイズを殲滅していた。
星矢「ペガサス流星拳!」
光速の連打でノイズの群れは1秒も経たないうちに炭と化した。
マリア「流石は光速拳の使い手ね」
翼「星矢は何をしたんだ?腕が光ってから何が起きたのかがわからない…!」
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