9話 南国の島
S.O.N.G潜水艦
カルマノイズを倒し終わって帰還した後、星矢達は突如出現した謎の怪物の事について聞いていた。
沙織「あの怪物について何か分かった事はありますか?」
麻森「いえ…」
エルフナイン「あの怪物は謎だらけです。まだ何もわかっていません」
沙織「わかりました。何かわかり次第、連絡を入れてください」
星矢達は部屋を出たのであった。
麻森「あの怪物…、何なのだろうか…」
今の麻森とエルフナインには知る由もなかったのであった。
マンション
そしてしばらく経った後の事だった。
響「夏…、そう。それは暑く、熱い季節…!」
クリス「夏…それは海、そしてプールが解放される季節だ…。はあ…」
切歌「夏…それはかき氷、そしてアイスがおいしい季節デス…!」
調「夏…それは暖房がいらない、そして夏野菜が安くなる季節…!」
響「冷房はいるんじゃ…?」
調「冷房なら、歩く冷凍庫がいるから…」
クリス「歩く冷凍庫…?」
それは、氷河の事であった。星矢達も来ていたのであった。
氷河「あのな、聖闘士の力はそんな事に使うべきじゃ…」
調「仲間から聞いた。氷河は自分のお母さんの遺体を引き上げるために聖闘士を目指してたって」
切歌「思いっきり自分の事に力を使ってるのデス。だったら、歩く冷凍庫としてあたし達のためにその力を使うのデス」
その発言に氷河は返す言葉もなかった。
クリス「それにしても、あんたらはいつもシャツ一枚で暑かったり寒かったりしないのか?」
星矢「別に何ともないぞ」
瞬「兄さんの修行地のデスクイーン島は1年中灼熱地獄だし、僕の修行地のアンドロメダ島なんて昼間は50度を超える灼熱地獄、夜は零下にまで下がる極寒地獄なんだ」
氷河「そして、俺の生まれ故郷であり、修行地でもあるロシアのシベリアは一年中雪と氷に閉ざされた世界だ」
クリス「マジかよ!!」
切歌「そんな所は住み心地がとっても悪いのデス…!」
調「氷河さんはそんなところで厚着しなくて平気だったの?」
氷河「ああ。俺の兄弟子のアイザックも俺と似たような恰好で修業をしていたんだ」
響「星矢さん達って凄い…!」
自分達では到底耐えられない厳しい環境で修業し、聖闘士となった星矢達に響達は感心していた。
市街地
その頃、マリアと翼は…。
マリア「夏…それは暖房がいらない、そして夏野菜が安くなる季節…!なのに…どうして!?」
翼「冷房はいらないのか。心頭滅却すれば火もまた涼しという言葉もあるが」
マリア「エアコンなんて、今は些細な事!この夏には、ただひたすらにアーティスト活動のスケジュールが詰まっている…。そしてわずかな休みさえ、S.O.N.Gの任務が産めてしまっている…夏そのものを否定するかのように!なぜ?どうして?私には夏を楽しむという最低限の権利すら与えられないというの!?」
翼「まあいいじゃないか。アーティストとしての活動が忙しいのはいい事だ。同時に私達はS.O.N.Gの装者でもあるのだから、任務が大切である事など言わずもがな。いや、マリアの場合、アーティスト活動も任務なのだから、結果、全てS.O.N.Gの任務になるのか…」
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