ハーメルン
鬼滅の雨
イノシシとの出会い

鎹鴉から言われた町へ向かっていると、俺は不思議な者と遭遇した。

それは上半身が裸で、頭にイノシシの頭の被り物をした奴だった。

…………え?誰?

あまりの出来事に、俺は思わず放心状態になった。

腰に布で巻かれた刀と思しき物が、二つ。

そして、下半身には、俺の隊服と同じものと思われるズボンを履いている。

後は、腰や脛に毛皮を巻いている。

恐らくだが、コイツも俺と同じ鬼殺隊の隊士だよな?

「なぁ、おい」

試しに声を掛けながら、近寄ろうとすると、ソイツは行き成り、頭から俺に向かって痛恨できた。

「猪突猛進!」

っと叫びながら。

「うおっ!?」

俺は慌てて横に飛びのき、ソイツの突進を躱す。

「おい!ちょっと待て!俺の話を!」

「うるせー!俺と戦え!」

「はぁつ!?」

「お前の雰囲気!今まで肌で感じたことない雰囲気だ!かなり強い!だから、俺と戦え!」

「意味が分からねぇよ!」

「うおおおおお!猪突猛進!」

またしても突進してくる奴の、頭を受け止め、そのまま跳躍し、馬飛びするように躱す。

恐らくだが、コイツは鬼殺隊だ。

感じでわかる。

コイツも、何度も鬼と戦っている感じがする。

そして、腰の刀も日輪刀だ。

なら、戦うのはダメだ。

鬼殺隊では、隊士同士の私闘は禁じられている。

「お前も鬼殺隊だろ!鬼殺隊士同士の私闘は禁じられてるのを、知らないのか!?」

「そんなの知るか!俺はツエー奴と戦う!俺がより強くなるために!より高く行くために!だから、俺の踏み台になれ!」

驚くほど柔らかい関節を巧みに使い、俺を翻弄してくる。

「この……いい加減に、しろ!」

懐に飛んできた所を、受け止め、そのまま腕をねじり、関節技を掛ける。

「ぬおっ!?」

「無理に動かせば腕の骨が折れるぞ!嫌なら、大人しく俺の話を」

聞けっと言おうとした瞬間、コキッと言う音がし、ソイツは俺の腕からするりと抜け出した。

「グワハハハハ!俺は体中の関節を外せる男!その程度じゃ捕まんねぇぞ!」

………なるほどな、つまり意識のある状態では捕まえられないってことか。

「うおおおおおおお!猪突猛進!」

再び突っ込んでくるイノシシ頭。

俺もまた走り出す。

そして、ぶつかる瞬間、ソイツの股下を滑りぬける。

「なっ!?」

下を抜けられたことに、驚いてる隙に、俺はすぐに立ち上がり、ソイツの腰を掴む。

そして―――――

「少し、眠ってろおおおおおお!」

そのまま後ろにのけぞり、頭から地面に叩き落とした。

「ごっ!?」

口から変な声を出して、ソイツは動かなくなった。

腰から手を離し、離れる。

暫く動かないと思ったら、そのままゆっくりと足が倒れ、仰向けで動かなくなった。

「……………やっべ、やり過ぎたかも」





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