ハーメルン
鬼滅の雨
下弦の月との遭遇

翌朝、目が覚めるとそこに煉獄さんの姿はなかった。

家の人に話を聞くと、日が昇ると共に煉獄さんの鎹鴉がやってきて、煉獄さんに任務の連絡をしに来たらしい。

それを聞くや否や、煉獄さんはすぐさま隊服に着替え、日輪刀を持ち、家を出たとのことだ。

色々話を聞きたかったが、任務なら仕方ないか。

俺も身支度を整え、朝餉を貰い、家を出る。

「さて、次の任務は……」

「カァー!打鉄辰二!任務ダ!任務ダ!」

「そろそろだと思ったよ………」

俺は溜息を一つはいて、次の任務内容を聞いた。

その内容はここから差ほど遠くない山にある廃屋へ向かえとの事だった。

元々は名のある名家の家だったらしいが、明治に入る頃、当主が突然死に、それを機にどんどん衰退していき、今では廃屋となっている。

そして、噂によると夜な夜な人の呻き声の様なものが聞こえるらしく、その情報を聞きつけ、つい最近、とある鬼殺隊士が送り込まれたらしい。

が、その隊士と連絡がつかなくなり、新たに鬼殺隊士を送り込んだが、またしても連絡がつかなくなり、これまでで十人近い隊士が行方不明となった。

つまり、俺の今回の任務は行方不明となった隊士の捜索と、屋敷の調査だ

「嫌な予感しかしないな…………」

不安を抱きつつも、俺は覚悟を決めて屋敷へと向かった。















「ここが屋敷か」

屋敷に着く頃には、陽が沈み始め夕方となっていた。

「鬼がいるなら、そろそろ出てくるな。よし、行くか」

屋敷の門は固く閉ざされており、俺は裏から回って塀を跳躍して登り、屋敷の中へと入る。

「静かだな………」

足音をなるべく立てないように、屋敷の中を進む。

「ん?これは………」

最後に、一番奥の部屋に行くと、空気が壁に向かって流れているのが見えた。

身長に近寄り、壁に触れると壁が回転して通路が出ていた。

「隠し通路か……いよいよキナ臭くなってきたな………」

刀の柄に手を掛けて慎重に通路を進んでいく。

通路を進み、暫く立つと広い部屋に出た。

「酷い匂いだな………」

部屋に入って、最初に俺を出迎えたのは噎せ返るような血の匂いと死臭だった。

床には折れた日輪刀や、血濡れたボロボロの隊服が落ちていた。

そして、隊士と思われる遺体もいくつかあった。

「鬼は……見当たらないか、気配も感じないし………」

鬼が居ないのを確認し、俺は遺体の確認を始める。

もしかしたら、生きてる可能性もある。

俺は一人一人確認し、生死を確認する。

「この人もダメか……」

三人目を確認し、俺は落胆する。

次に、天井から吊り下げられてる隊士を確認する。

「……うっ……うう……!」

「生きてる!?」

天井から吊り下げられていた隊士にまだ息があり、俺は急いで下ろす。

両脚の骨が折れてる。

肋骨にもヒビが入ってるみたいだ。

[9]前話 [1]次 最初 最後 [5]目次 [3]栞
現在:1/2

[6]トップ/[8]マイページ
小説検索/ランキング
利用規約/FAQ/運営情報
取扱説明書/プライバシーポリシー
※下部メニューはPC版へのリンク
携帯アクセス解析