ハーメルン
鬼滅の雨
柱からの試練

「や、やっとついた…………」

期限まで残り一ヵ月近く。

俺はようやく雨屋敷に到着した。

屋敷と言っても、そう大きなものじゃないんだな。

そんなことを思いつつ、屋敷の門を叩く。

だが、中から一向に返事が来ない。

もう一度門を叩くが、やはり返事はない。

思い切って門を開けて、中に入る。

中は、恐ろしいぐらいに静かで誰もいない雰囲気がした。

「すみませーん」

試しに呼びかけてみるが、やはり返事はない。

「すみませーん!打鉄仙治郎の紹介で参りました!打鉄辰二です!“雨柱”曽良山弦常様は御在宅でしょうか!」

今度はさっきより大きな声で、爺ちゃんからの紹介できたことを伝える。

だが、やはり反応はない。

「すみませーん!」

今度は、さっきよりもさらに大きな声で呼びかける。

「うるせぇな。そんなにでかい声出すなっての。聞こえてるっつーの」

すると、屋敷の扉が開かれ、一人の男が前に出た。

手入れのされてない長髪に、無精ひげ、甚平姿の男だった。

「あの、貴方が雨柱の……」

「ああ、俺が雨柱の曽良山弦常だ。お前が仙治郎さんの孫か?」

「は、はい!俺は――」

「さっさと帰れ」

「…………え?」

「俺は継子は取らん。呼吸を教える気もない。仙治郎さんには悪いが、帰れ」

そう言い、雨柱は屋敷の中へと帰ろうとする。

「ま、待って下さい!俺、どうしても鬼殺隊に入りたいんです!爺ちゃんも、貴方なら戦い方を教えてくれるって!」

「くどい。俺は誰かに教えるなんてことする気はないし、面倒を見る気もない。俺には、コイツを一杯引っ掛けてる方が性に合ってんだよ」

そう言い、酒と書かれた酒壺を持ち上げて見せる。

こ、こんな飲んだくれが鬼殺隊の最高位"柱"なのか……………

冗談だと思いたい。

でも、爺ちゃんの継子(所謂、柱の弟子みたいなもの)で、爺ちゃんが進めてくれた人だから、間違いはないと思うし…………やっぱり引き下がれない!

「お願いします!俺を鍛えて下さい!掃除でも、料理でも、何でもします!だから、お願いします!」

土下座をし、懇願する。

「……………なんでもって言ったな。なら、面倒ぐらいは見てやる」

そう言って、雨柱は屋敷へと戻っていった。

何はともあれ、これで修行は始められそうだ。

そう思い、俺は雨柱の後を追い、屋敷へと入った。




























雨屋敷に来て、三ヶ月が経った。

俺の一日は、朝日が昇ると同時に始まる。

起きたら布団を畳み、朝餉の下準備を始める。

下準備を終えたら、次は風呂を沸かす。

雨柱もとい師匠は、夜は酒を飲んで寝るので、翌朝に風呂に入る。

風呂を沸かし終えると、丁度師匠も起きて、風呂に入る。

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