演目終幕 "殉国"
宰相官邸襲撃とて一歩間違えば再び戦乱に陥りかねなかったが、特務機関オペラ座は情報戦を展開し、罠に掛かった敵を圧倒的武力で排し得た
(気まぐれな運命からなんとしても戦後を掴み取ってやる)
ふと気づけば葉巻の灰が落ちようかとしているではないか
口をつけたのはたったの2回であるのに……
「……それほど長く思案していたか。……フゥー……」
灰を灰皿に落とし、口いっぱいに煙を含みのゆっくりと吐き出す。そんな所に黑電話の音が響き渡る。ゼートゥーアは受話器を取り出てみれば相手はハイネマン局長からであった
「あぁ私だ。……うむ……ふむ……了承しよう。それと……一点追加で頼みたいのだが…………あぁ………共産主義者共の……………」
ゼートゥーア中将はまだ比較的新しい葉巻を灰皿に押し付け、電話の内容を噛み砕き、新たな指示を行い。
すっかり多忙な現実へと誘われていくのだった
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