ハーメルン
危険指定存在徘徊中
Q.先生、不審者にあった場合はどうすればいいですか? A.通報するなどのその場にあった行動をしましょう(なお現代の常識が通用する場合じゃない模様

「クソッタレ・・・格納システムが一部復旧したから出せるようになった調査機器を使ってもう一度詳しく重度汚染地域を調べようと思ってもう一度きたけど・・・・・・まさかこんな奴に遭遇するとは・・・」
溜息を吐きながら『万能者』は目の前にある存在を再確認していた

その存在は一般的には『E.L.I.D』通称広域性低放射感染症、コーラップスに低濃度被曝により形態変異を起こした生命体で、知能などがほとんどなくなり、そのことからゾンビの一種の存在とも言える存在だった。
「オマエ ツヨイ オマエ タオシテ オレノ カテニ スル」
ただ目の前のその存在が他の『E.L.I.D』と違うとすれば、知能が存在し、その体には様々な生き物の骨や機械のパーツをぶら下げたり、溶かして貼り付けたりしていることから蛮族的であるものの、文化があることがうかがえる。

「・・・これ多分かなり極めて特殊な例の存在だってことはわかるが嬉しくないな」(遠い目
「ナニヲ イッテ イル ハヤク タタカイ ハジメ ヨウ」
「・・・・そして、バトルジャンキーで話を聞かないと・・・開発陣営の困った時の会話マニュアル今まで本当に全く役に立ってないな」(白目



25分前 重度汚染地域 廃墟街
「この辺でいいかな?」
『万能者』はその場所で何か奇妙な機械のようなものを設置していた

「放射線とか粒子崩壊などの汚染が起こっていることは分かっているが、そのことを詳しく調べないといけないと思ってやっているが・・・・ここに来るまでに、道中あのゾンビの群れを越えなきゃいけなかったのが憂鬱だったな・・・・これで後は起動すれば・・・・・・よし」
その言葉と同時に機械のようなものが起動し、半径300mぐらいに見えるバリアのようなものが出現した。

「よしこれで20分ぐらい待っとけばこの汚染物の正体がわかるからな・・・のんびり待ちたいところだが、それまでこれを守らないとな」


20分後・・・・・・
「予想に反して何もねえ!!」
※お前は何を言っているんだ?
「まあ何もなかったのはうれしいが・・・・身構えていた自分が馬鹿らしくなるな・・・しかしこうも何もないとなるとかえって不気味だな・・・っと調査結果が出たか、なら装置片付けた後に見てみるか」
そしてその行動に出た次の瞬間、さっきまでたっていたところに大きな剣のようなもの(・・・・・・・・・・)が真横から通り過ぎて行ったのだ
「・・・敵!!?まじか⁉︎一応気は緩んだとはいえここまで接近されるか⁉︎」
「ヨケラレ タカ」
「⁉︎」
『万能者』の目の前には、犯人らしき存在がいた

そして冒頭に戻る

(えっとまずは分析しようか、目の前にいる奴の武器はあのでっかい剣で・・・・・・その他は鱗みたいなのがついてる、脚の方がなんか爪がスパイクの役割みたいになってるなどなど・・・なにこの妙に整っている存在は?どんな偶然の変異でこうなるんだ?もしかして実験段階の生物兵器?)
『万能者』には分からなかった。目の前の存在が偶然にしても整い過ぎた変異をしていることに、普通であればあり得ないはずなのだ。

「ドウシタ ウゴキ ガ ニブイゾ?」
「考え事と言いたいが・・・アンタ本当に規格外だなオイ!」

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