ハーメルン
ワイはグリーン・ワイアットー紅茶の紳士の逆襲ー
連邦の逆襲

海兵隊シーマ・ガラハウ大尉はその日は小数兵力でのグラナダ防衛という実に海兵隊らしい無理難題についていた連隊隊員の一人だった。

「ろくでもない仕事だけど、コロニー制圧よりはマシか」

シーマは開戦時の奇襲攻撃でサイド2ハッテを制圧していた、だが市街地戦闘は故意にあらずとも多数の市民を巻き込み敵性市民が武器をとって抵抗、
しらみ潰しという結果になってしまいシーマ自身には心地よくない思い出だった。
グラナダには二個飛行中隊、一個防空ミサイル中隊、一個海兵連隊、それと工兵がいくつかだった。
全く宛にならない学徒の連中の防空監視所と防空陣地もあるが、シーマ以外も考慮にいれていない程度の連中だった。
遠足気分のクソガキどもが何の役に立つって言うんだい!これがシーマの感想だった。
まあ本音は大人のやるべき戦争に子供を関わらせたくなかったのだが。

「中隊長、連隊本部からです」
「なんだい?」
「電探に異常発生、対空警戒厳となせ。です」
「またかい!?仕方ない、私も出るか」

日常茶飯事だった、占領地の工場が動けば多少のマシにはなるんだろうがこうなると目視観測しかない。
そしてこの異常は、潜入した連邦工作員の攻撃だった。
グラナダの歓楽街等にこっそりと残置諜報員として残った者たちが居るのだ。

「え、出るんですか?」
「なに、食前の適度な運動さね」

史実と違い、若干のユーモアと切れた目付きのギャップと有能な士官であるシーマは兵卒の信頼を勝ち得ていた。



砲隊鏡を覗きながら、学徒の防空監視所隊員のパウルは呑気に言った。

「ここの配属で良かった、星を見ていられる」
「そうかぁ?グラナダが近いから暇を潰せるけどさあ」

隣で同じく砲隊鏡を覗くミュッレルは、暇そうに呟いた。
防空監視所には規定通り八人いる、皆同じギムナジウムのクラスの出身だ。
学校の先生に言いくるめられたのだ。

「ん?光ったぞ」

彼らは至近に着弾したミサイルで意識を失った。
幸い、全員規定通りにノーマルスーツを着ていたので彼らは死ななかったが。



海兵連隊指揮官ベルチンクは、すぐに事態が敵襲であると気づき警報を発令した。
常在戦場の海兵連隊隊員にとって指揮官の命令は絶対服従だ、そのため彼らは出来うる限りの速さで戦闘用意をしたが事態が不味かった。
開始されたのは連邦艦隊によるMS射的大会だった。

「くそったれ!・・・空母が居るのに艦載機がいない?」

ベルチンクは違和感に気付いた、なんでやつらは艦載機を出さない?
いやもしかして、出したあと?なら狙うのは。

「真の狙いはマスドライバーか!?」
「じゃあこいつら全部私ら引き付ける為の囮って言うのかい!贅沢なこと」

シーマは飛び狂う防空射撃を回避しつつ、<鈴谷>の艦尾を攻撃した。
しかし万事順調なFCSとレーダーの艦尾は余りにも苛烈と呼べた。
シーマのザクは片腕を艦尾主砲により溶解されたのだ。

「ちぃっ!」

軍港に艦砲射撃が行われ、殆ど無防備なマスドライバーはセイバーフィッシュの空襲により完膚なき迄に叩かれた。
攻撃開始から30分、推進剤の問題から連邦艦隊はミノフスキー粒子を撒いて宇宙の闇に消えていった。

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