ハーメルン
BLEACH 〜Higher Than That Moon〜
第3話 Quince To
15
(
Quince
)
「か、夏梨、、、、?」
「一兄、、、」
【挿絵表示】
一護は浦原の胸ぐらを掴み鋭い語気で問いただす。
「どういうことだ!!」
「やめて一兄!!」
「これはあたしが頼んだことだからさ。」
「浦原さんには無理を言ってやってもらったし、親父にも許可は取ったんだ。」
浦原を掴む一護の手が少し緩む。
「親父が、、、?」
「二人ともに反対されたよ。あたしが力を持つこと。」
「けどあたしが親父に頭下げてお願いしたの。」
「戦いの最前線に立たないっていう条件でね。」
浦原はずれた帽子を被り直しながら夏梨に続く。
「その姿を見て一心サンも夏梨サンの望む通りにしようと。」
「それでアタシがお貸ししたんです。崩玉を。」
「なんで親父は!!」
「自分の無力感に思い悩む夏梨サンを見て昔の自分と重ねたのでしょう。」
浦原は一心がグランドフィッシャーを斬った後の事を思い出していた。
「夏梨が無力感、、、?」
「あの藍染ってやつとの戦いの後の一兄、正直見てられなかった。」
「一兄はあたしが霊見えるの気にしてたでしょ?」
「自分も見えれば虚と戦えるのに、みんなを守れるのにって。」
「できることならあたしの霊力を一兄にあげたかった。一兄がルキアちゃんから死神の力をもらったって親父から聞いて、、、。」
「それで浦原さんから崩玉っていうのを借りて一兄の力になりたいって願ったら死神の力が開花した。」
「まぁ結局別の方法で一兄は霊力が戻ったんだけどさ。」
ルキアはあの時一護に霊力を戻すため尸魂界を奔走したことを思い出す。
「実はさ一兄に霊力が無かった時、浦原さんに鍛えてもらってたんだ。死神として。」
「その時あたしの斬魄刀と対話して気づいたの。あたしの魂魄は区切られてるって。」
「その境界を取り除くために再度アタシが崩玉をお貸ししたんです。」
「なんで取り除くんだよ!?」
「滅却師との戦いで役立つと踏んだからです。」
「意味わかんねぇよ!」
「アタシは星十字騎士団から卍解を取り戻すため《侵影薬》という薬を開発しました。」
事実日番谷はこの薬のおかげで星十字騎士団の蒼都を破ることができた。
「これを使えば強制的に虚化させることができます。」
「実はこれ、夏梨サンの始解の能力を応用して作ったものなんです。」
「夏梨サンは斬魄刀との対話でその能力と、自身の魂魄には他の能力が眠っていると聞かされました。」
一護にはその他の能力がなんなのか分かっていた。
「虚と滅却師、、、、」
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