6話 能力と刀と弾幕ごっこ。
「ところでさ」
「ん?」
「何で魔理沙は俺を見た時、一目で紫さんが言ってた面白いモノってわかったんだ?」
「そりゃ簡単さ、服装だよ服装」
「服?」
「ああ、そんな服はこの幻想郷じゃ見ないし、外来人って一発さ」
「成る程……ん?って事は霊夢も俺が外来人って初見でわかったのか?」
「当たり前よ」
「……なら何故話を聞いてくれなかった?」
「私、只働きって言葉がこの世で一番嫌い」
「……」
「いや無言で私に訴えられても何も言えないぜ……」
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前回までの三つの出来事!
1つ、俺は無能。
1つ、弾幕ごっこ?センス無し
1つ、そもそも能力ってどうやって使うのさ?
……なんてふざけて見るものの、なんでも霊夢たちは俺の能力に似たような能力を知ってるみたいで、どの様な効果なのかくらいは予想できたらしく、早速教えてもらおうとしたんだけど。
「それじゃ、いくわよ」
「気合い入れろよー!!」
「なんで?」
我、神社上空に霊夢と相対する様に飛んでいるわけでして。
神社の賽銭箱の横に腰掛けた魔理沙からの声援を受けつつ、何故にこんな状況なのか思い出す。
「さて、それじゃまずはイージーに、ね」
「うぉ!ちょっ、ま!?」
ヒュンヒュンと飛んでくる弾幕を情けない声と身振りで何とかよける。思い出す暇すらくれないのね!?
「どうせ"なんでこうなった?"とかくだらない事考えてたんでしょ?」
「だからなんで心読めるの!?」
「わかりやすいだけよ」
なんて軽口叩いているが、弾幕は休む事なく飛んでくる。
何でこうなったかというと、霊夢のもう面倒だから実戦での一言から、あれよあれよで気づけば初弾幕ごっこデビュー。
「ほら、信も打ち返しなさい」
「だから!俺!二発が!限界!!」
「なっさけないわねー、根性見せなさい」
「無茶苦茶!?」
そんなことを言われつつも必死に避ける。気のせいか段々と目が慣れてきてるような?
「あら、意外と避けれるじゃない?」
「逃げ足だけは得意だからね!」
「ふぅん、ならノーマルよ」
「へ?」
すちゃっと霊夢は懐からお札を取り出して……ってちょ!!何その弾幕の量!?戦いは数なの!?
「ちょ!まって!!いきなりは!無理!!」
「次いくわよー」
「はい??」
そう言って今度はなんか見た事あるカードを取り出す霊夢……ていうかそれって
「"夢符 封魔陣"」
ギュッと赤色と白の丸い弾幕があっという間に俺を囲み、迫ってくる。………すぅと思い切り肺に酸素を取り込み、悲鳴をあげる準備完了。
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