鏡と歪んだ魔龍
前回、龍牙は謎の男の襲撃を受けたが、【アナザーキカイ】を撃破した。
そしてその場から離れようとしたとき、【風鳴弦十朗】とシンフォギア奏者の二人が再び現れ、弦十朗に自分が響を守っていることに感づかれた龍牙。さて、どうなるか!?
「叔父さま…一体どういうことですか!?」
「【黒龍の騎士】さんが…私を守ってる?」
『……どうしてそんなことにたどり着いたのか、教えてもらおうか』
「……いいだろう」
そうして弦十朗は喋り始めた。
「まず、二年前君はあの事件のことで迫害され、中傷を負わせた者に怒りを見せた…俺はまだこの時点では『君が正義のために無実の少女を迫害していた者が許せなかったのだろう』と思っていた…」
『まぁな。無実の人間を迫害するような人間が、許せなかっただけだ』
「だが…問題は今年のことだ」
そうして弦十朗はウォズを鋭い目で見る
「まず響くんの話からすれば、君が現れ、響くんを助けた…まだここまでは良かったんだ」
『?どういうことだ?』
「問題はその後……俺がおかしいと思ったのは翼が響くんに決闘を申し込んだときのことだ」
「叔父さま、いったい今の話と何が関係しているんですか!?」
「それはだな……ウォズくん。あのとき君が現れたのは『ノイズが現れてからではな翼が響くんを攻撃したとき』だっただろう?」
『「「!!!」」』
「弦十朗さん、それって…」
「ああ…本来ノイズが現れたら現れる【黒龍の騎士】…だがあのときはノイズが居なくなってから現れた。そこらへんはどうなんだ?」
『……別に?あの時は来るのが遅れただけだ』
ミラーウォズは白を切る。
ここで自分の目的を知られては行動するのに邪魔になるからだ
「そうか…だが、今回はどうだ?あのネフシュタンの鎧を着た少女が、ノイズを召喚し、響くんを捕まえたときに現れただろう」
『…………』
「無言は肯定とみなすぞ…?」
『……さて、それで、俺をどうする気だ?言っておくが、お前達についていくつもりはない』
「そう言うとは思っていた…だが、君はあのカードで【完全聖遺物】を使っていた。もはや見逃す訳にはいかなくなってな。強引になるが…こちらに着いてきてもらうぞ!!」
そうすると急速で弦十朗はミラーウォズの近くにまで移動して拳をぶつける。
その衝撃でミラーウォズは遠くにまで吹っ飛ぶ。
『(まじかよ…!!キカイの耐久力でもこのダメージ量…!!あいつ本当に人間か!?)』
そしてすぐに弦十朗はミラーウォズの近くまで移動する。
「さて…観念するんだな」
『お前は本当に人間か…?人外の俺でもこのダメージ量…普通じゃないぞ?』
「そんなことはどうでもいい。さて……次だ」
そうして弦十朗はミラーウォズへと近づく。
『(まずいな……今、ここらに鏡や姿を映すものはない……この現状を打破するためには…!!)』
ミラーウォズは、『あの力』を使うことに決めた。
そしてその瞬間、ミラーウォズの体は禍々しい渦に包まれる。
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