序章
そう遠くない未来。東アジアでの軍拡競争は激しさを増していた。中でも、日本周辺国での軍拡競争は一段と激しさを増し。日本の領海や領空への不法な侵犯行為が激化していた。これを踏まえ、政府及び防衛省内部では いずも型護衛艦 をベースとした新たな護衛艦建造計画。通称、ペガソス計画が極秘に進行していた。
20XX年4月1日未明
東アジアの中で一番緊張が高まり、いつ軍事衝突をしてもおかしくない状況下であった。韓国と北朝鮮の軍事境界線地帯。通称38度線にて北朝鮮から逃走してきた北朝鮮兵を韓国軍が救助しようとした際。
ダダダダダダダダダ!!!
突如、北朝鮮側から発砲。これに応戦し韓国軍が機関砲にて攻撃を開始した。これをきっかけに停戦状態だった韓国と北朝鮮両国は再び戦争状態に突入した。日本政府は早朝、緊急閣僚会議を行い。在韓邦人救出のために航空自衛隊に対して輸送機による移送を開始した。また、米国は東アジアの軍拡競争について深く関わりは持たないと発表。在韓米国人と在韓邦人を共同で救出し、在韓米軍の即時撤収準備等。朝鮮半島有事に関わらない姿勢を見せた。これに、韓国大統領は米国に対し激怒。「同盟国なのに有事で動かない米軍はただの武器庫だ!」等と言いがかりを米国に言い。在韓米軍基地及び関連施設を襲撃し兵器強奪を開始。これにより、在韓米軍に多数の被害者が出たことにより。米国は韓国から完全撤退を指示。米韓友好条約の破棄及び同盟国宣言破棄を宣言。米軍は韓国軍に対し戦闘を行いながら一時日本の各米国基地へ撤退した。
その後朝鮮半島での戦闘は3ヶ月ほど続き、世界が予想だにしない形で終戦を迎えた。日頃より不満が溜まっていた韓国軍が韓国政府に対し軍事クーデターを起こし。かたや、北朝鮮国内でも北朝鮮陸軍と空軍がクーデターを行うという。戦争当事国両国が同時に、政府に対して軍事クーデターを発生させるという史上稀に見ない形で終結した。朝鮮半島に平穏が訪れたかと思われたのだが、ここからが問題だった。北朝鮮と韓国が事実上の崩壊となり。両国の国民が合同で新たな独立国家、東亜連邦を樹立。その形態は旧ソ連系と米国系の武器。両方の武器や特性を持ち、過激な軍事思想を持ち、日本海から東シナ海…。遥か台湾の沖合いまで軍事戦力を拡大。中国 ロシア 米国 が共に手を出せない国となり。日本にとって安全保障上の問題となり。関係各国が迂闊に手を出せない危険な軍事国家が誕生してしまったのだ。
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