決闘そして新たな始まり
特にシリカが大慌てし、俺の元へ駆け寄ってくる。
俺の背中にも何故か冷や汗が浮かんでくる。
慌てて誤解を解く為の説明をしようとしたのだが、ここでストレアが余計に誤解を与えてくる。
「フフッ、私とカインはラブラブなんだよぉ~?」
「え、ええっ!!?」
ストレアの言葉を聞いたシリカは目に涙を浮かべて絶望しているように見えた。
な、何て事を言いだしたんだストレア!?
誤解を解くのには割と時間がかかった。
こんな状況でもナンパできちゃうお気楽男だと思われるのはさすがに嫌だからな……。
勿論、ナンパなんて人生でしたことないけど。
そして案の定、ストレアはあっさりとキリトたちへと馴染んでいた。
……唯一、ライバルに向けるような視線で見ているシリカを除いて。
「ま、とにもかくにも、」
俺はそこで気を取り直してみんなに声を掛ける。
「みんなで目指そう。残る層を全て攻略し、現実に戻るんだ!」
「ああ!」
キリトもそれに続いて大きく頷いてくれた。
他のみんなもハッキリと同意してくれた。
そんなわけで俺、カインによる物語の本当の幕開けとなったのだ──。
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