尋問 1-1'-2
「鉄パイプに付着した指紋と血液は、本当に被告人と被害者のものだったんですか?」
一応、確認しておく。そそっかしいイトノコ刑事の事だ。勘違いしている可能性もあり得るからな……。
「勿論っす。我々の科学力を舐めないで欲しいッス!」
妙に自信満々のイトノコ刑事。科学調査をしているのは彼ではないはずだが……気にしたら負けだな。
「ちなみに、一つ補足しておくッスが、この鉄パイプと被害者の頭の傷は、完全に一致しているッス。被害者は間違いなくこの鉄パイプによって殴られたッス」
他の鉄パイプで殴られたわけではない、と……。別のもので殴られた可能性を示せればいいと考えていたけれど……道をふさがれてしまったな。
「そして、この凶器に関する我々の見解についてッスが……」
【尋問に戻る】
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【法廷記録】
《証拠品》
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・弁護士バッジ
これがないと、
誰もぼくを弁護士として
みとめてくれない。
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・被害者の解剖記録
被害者の解剖記録。
『詳細』
被害者 女性(身元不明)
死因 高所からの転落による脳挫傷
追記 頭頂部に鉄パイプのようなもので殴られた形跡を発見。一度だけ殴られた模様。
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・現場写真
現場の様子を写した写真。
倒れる被害者の姿が写っている。
『詳細』
被害者は、あおむけに倒れている。
被害者の身長は、180~185cmほど。
頭から血が流れているが、髪に隠れて傷跡は見づらい。
校舎によって、影ができており、周囲に飛び散った血も見づらくなっている。
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・現場の地図
現場となった学校の地図。
監視カメラの設置場所なども記入されている。
※作者注…画像を用意できていないため、
この証拠品を使う場面は、つきつけるをカットします。
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・ネクタイピン
被害者が所持していた。
数日前に発生した空き巣事件の盗難品。
被害者と空き巣事件の関係は現在不明。
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・謎の紋章
現場に落ちていた謎の紋章。
金メッキで加工されているようで、
ところどころはがれてしまっている。
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・鉄パイプ
被害者を死に至らしめた凶器。
殴った衝撃で、一部が曲がってしまっている。
被告人の指紋と、被害者の血液が付着。
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・工事現場の写真
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