ハーメルン
紗夜のBはBitchのB!
Fの牙城/青いバラの瞳

 そんなツッコミをする暇もなく、紗夜さんは生徒会室から出ていってしまった。いやいや、気まずいんだけど。
 お互い知ってる人とは言え初対面、しかも異性となるとハードル高いんだけど。

「……あの」
「はい」
「氷川さんと……お付き合い、されてるんですか……?」
「えっ、いやいや、俺なんかがあのヒトとはないでしょう!」

 こんなこと聞かれたら、紗夜さんはきっと不機嫌になるだろうけど。そういう自虐がやめられないのが俺が童貞たるゆえんでもあるらしい、紗夜さん曰く。余計なお世話だ。

「カンベさんは、知って、いますか……? 氷川さんが、その、複数の……男のヒトと」
「セックスしてること、ですか?」
「せ……っ、は、はい……っ、そうです」

 あ、やべ、白金さんがすごく顔を赤らめてしまった。紗夜さんと話してるテンションだとセックス、くらいじゃまだ下ネタとしても序の口の日常会話すぎて口から出るハードルが下がってたっぽい。どうやら知らない間にあのビッチに毒されてるな。

「知って、いるんですね……」
「そうですね」
「それじゃあ……カンベさんも」
「いやいや! 俺はまだ清いカラダです! ちゃんと紗夜さんの誘惑から耐えきってますから」
「そ、そうなんですね……」

 知っているもなにもそれが出逢い、だなんて言ってもびっくりされるだろうからな。というかRoseliaメンバーは紗夜さんの男遊び知ってるのか。なんだか隠された事実、みたいな勢いだったけど、そりゃあ同じバンドじゃ、有り得るよな。
 ──それにしても、白金さんは俺が求めていたようなヒトだなぁ。紗夜さんとオトモダチになった時にも思ったけど、やっぱり本物の清楚系だよね。
 一部じゃ、黒髪ロングで小柄でナイスバディなんて清楚系ビッチだなんて言われるけど、白金さんに限ってそれはなさそうだし! 

「……いいなぁ」
「え? なんて言いました?」
「あ、いえ……なんでも、ありません。お茶出しますね……せっかくですから、ゆっくりしていってください」
「ありがとうございます、白金さん」
「燐子、でいいですよ……カンベさん?」

 なんだか意味ありげな流し目をされた気がするけど、気のせいだよな? それともまさか……胸見ちゃってるのバレてる、とか? それは非常に恥ずかしいけど、名前呼びを許してくれたってことは、いい傾向かも? 
 紗夜さんには申し訳ないけど、お近づきになるならこういう子とゆっくり心を通わせたかったんだ。
 ──これでもう、俺はビッチになんか負けないからな! 

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