ハーメルン
さよならティターンズ
第16話 仲間の危機

 チャーリー中尉はマゼラアタックから放たれた攻撃で足を損傷した。中尉のジムクゥエルにザクJ型が迫りつつある。ザクは砂漠の大地を60kmで歩いている。

 モニターには眉間にシワをよせたチャーリー中尉が映し出された。中尉は怒りで顔が真っ赤になっている。
「マイクとチャーリーは好戦的な宇宙人を叩き潰せ」

「オレは後回しでいい。さっさとマゼラアタックを始末しろ」

 マイクは「宇宙人じゃない。スペースノイドだよ」と
思わず突っ込みを入れたくなった。


 マゼラアタックのパイロットがスコープを覗きながら言った。
「焼夷榴弾発射。目標をビビらせてやる」

 マイクは慌てふためいた。目がキョロキョロと動いている。彼は明らかに動揺していた。
「うああっ、機外温度1200度です」

「マイク、止まるんじゃねぇ。足を動かせ」

「マイク、これはナパーム弾だ。大したことない」


 マイクは横にジャンプして射線から外れた。マゼラアタックはHEAT弾を発射したが、目標が動いたために照準を外している。


 ライアン隊長はチャーリー中尉に接近するザクJ型にジムライフルを連射した。ザクは機体を横にスライドさせているが、ザクの動きを読みきった隊長に軍配が挙がった。

「マゼラアタックの砲塔は旋廻できない。ホセは背後から攻撃しろ」

「了解しました。敵の後ろをとります」

 ホセはジムのスラスターを最大限に吹かし、マゼラアタックの後方に着地した。ホセは戦車のキャタピラに90mm弾を浴びせている。マゼラアタックの動きを止めようとしているのだ。

「隊長、敵の後ろを取りました」

「ホセ、でかしたぞ。今からそっちに行く」

 マゼラアタックはジムクゥエルの接近に即座に対応した。マゼラアタックはホセがいる方向に車両を素早く動かし、照準をジムクゥエルに合わせた。

「APFSDS弾装填。モビルスーツの装甲を貫いてやる」


 ホセはコックピットの中で叫んだ。スモークによりメインモニターの視界が見えない。

「IRスモークのおかげで赤外線センサーが効かないぜ」

「しまった。マゼラアタックにロックされた」


 マイクが発した突然の提案にホセは困惑した。とても正気の行動とは思えなかったからだ。
「ホセ、ぼくがマゼラアタックに突撃する」

「そんな無茶なことをするな。やられるぞ」

「マイクは援護もなしで突撃するのか! 」

「隊長、自分は仲間のためなら命をかけれます」

 マイクは自らを奮い立たせ、マゼラアタックに正面から突貫をかけた。マイクは90mm弾を連射してマゼラアタックの車体を破壊した。戦車が帰る場所をなくしたのだ。

「ぼくは仲間を死なせはしない。生き残るためにあいつを倒すんだ! 」

 マゼラアタックは車体から分離し、砲塔だけを空中に飛行させた。ジムクゥエルは頭部の60mm機関砲を発射し、マゼラアタックを撃破した。だが、砲塔から放たれた最後の1発を食らって地面に倒れこんだ。


 ライアン小隊はジオン相手に勝利を収めた。マイクはハッチを開けて小隊に無事を知らせている。彼はマゼラアタックから食らった最後の一撃をシールドで防いでいた。

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