ハーメルン
戦姫絶唱シンフォギア 三本角の英雄
04



 〇


「うわー、某大企業の工場な原因不明のガス爆発で一帯が壊滅的な被害ですよ総司さん!」

「ああそうだな。 あと近い」

 響たちの学校が休みの日、でかでかと印刷された朝刊の記事を響が机に乗り出してそのページを見せてきた。
 それを未来が注意する。

「もう、響! 行儀悪いよ?」

「ごめーん。 それにしてもまたガス爆発…… ガス会社の人たちも大変だね〜」

「そうだね。 ここら辺も少し前にあったらしいし……」

「ズズッ……」

 モーニングコーヒーを啜り、ぼんやりと記事を見る。

 ──クハハ、随分と派手に暴れたなヘラクス

 ──心が踊る立会であったぞコーカサス

 お前らなぁ……

 2体のゼクターの会話にこめかみを押え、苦虫を数百匹まとめてかみ潰したかのような表情で天井の照明に隠れてるコーカサスとヘラクスを睨みつける。
 そのとき、

 ──まったく、2人とも余り総司くんを困らせてはいけませんよ? 

 温和な男の声が脳内に響く。

 ──む、その声 "ケタロス" か

 ──おお、ケタロスか! 昨晩の立ち会いはじつに心が踊る時間であったぞ!! 

 ケタロス、お前からもこいつらに何か言ってくれ……

 少しの希望を込めたように言うと、ケタロスは。

 ──総司くん、次はもうちょっとローアングルで頼みます。 彼女達の絶対領域をこのメモリーにやきつけry

 ダン! 思わず総司は額を机にぶつける。

「うわ! どうしたんです総司さん!?」

「大丈夫ですか……?」

「あ、ああちょっと昨日寝不足でな」

 ──美少女2人が一人の男性を心配する顔…… 最高ですね

 ケタロスゼクター、こいつも例に漏れずほか二体とおなじ少し…… いや、かなりどうしようもない問題児(ド変態)であった。

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