06
それなのに再び自分はこうして弦十郎の配慮で日常を過ごしている。 人生何が起こるか起こるかわからない、と思いながら自宅の寝室でブレスレットの飾られたスタンドを見ながらつぶやく。
あの時見た黄金の怪物、彼が何者かはわからない。 けど自分をこうして助けてくれた事実は変わらない。
もしもう一度会えるならこの胸に抱いた感情を……
「ンンッ! あ~、もう寝よ寝よ!!」
頭の中の言葉を掻き消し、奏はベッドへと飛び込む。
すると、今日一日の疲れがどっと溢れ出し意識が少しずつ薄れていく。
そのなかで明日はどんな一日なるかと思いをはせながら奏は目を閉じ、寝息を立て始めた。
[9]前 [1]後書き 最初 最後 [5]目次 [3]栞
現在:5/5
[6]トップ/[8]マイページ
小説検索/ランキング
利用規約/FAQ/運営情報
取扱説明書/プライバシーポリシー
※下部メニューはPC版へのリンク