再会。逃亡?許しません。
今日は公開授業である。
そう公開授業だ。
今日は親が見に来ているためかとても騒がしい。
唐突だが自己紹介をしよう。
あまつきしおん
俺の名前は天月紫苑だ。
駒王学園高等部に通う3年生だ。
って俺、誰に自己紹介してるんだろ。
そんなことを思いながら学校の校門を潜ると
「紫苑せんぱーい!」
五月蝿いのが来たよ。
「よう、イッセー」
「はい。おはようございます!」
この無駄にテンションが高いのは兵藤一誠といい。
俺の後輩である。学園ではこいつと松田、元浜の三人は女子更衣室の覗きなどをして問題児とされている。
「お前。今日はなにもしてねぇだろうな?」
「そんな!いつも俺が何かやらかしてるみたいな事言わんで下さい。」
「前科が有りまくりだから言ってんだろ。」
「そんなー!」
膝から崩れ落ちたこいつをほっておき俺は校舎へ向かう。
そして、下足から上履きに履き替えいると
「あら、おはよう。」
「おはようございます。うふふ。」
この学園の二大お姉さまことリアス・グレモリーと姫島朱乃に出会った。
「ああ、おはよう。グレモリーに姫島」
「あらあら、そんな姫島だなんて他人行儀な呼び方じゃなくて朱乃とよんでくれていいんですよ。」
そんなふうに、姫島はニコニコしながら言った。
「わかったよ。姫島」
「あらあら、つれないわね。」
ちなみに言うと俺は姫島朱乃の事が苦手である。
いつもニコニコしていて何を考えているかわからない。
「朱乃の言うとおりよ。もう三年の付き合いになるのだし
そろそろ名前で呼んでくれてもいいんじゃないかしら」
「付き合いね。そんなことを言っているとお前の可愛い後輩が嫉妬するぞ~。」
「な、なんの事かしら」
「言っていいのか? お前が一誠の事をす「待って!待って!」」
グレモリーが慌てて頬を赤く染めながらストップをかけてきた。
グレモリーをいじるとこういう反応が返ってきて楽しいため
会話をしているとついやってしまう。
決して小学生特有の好きな子にちょっかいを出してしまうとかそういうのではない。絶対に。
そんなことを考えていると
「いいかしら。私が言っているのはそういうことでは無くてね。」
落ち着きを取り戻したのかグレモリーがそんなことを言い始めた。
「はいはい。分かってるよ。」
時間がわりと迫って来ているので適当に流す。
「そ、そう。わかっているならいいのよ。」
そんなことをいいながらグレモリー達は去っていった。
それにしてもみんな何処か落ち着きがないなー。公開授業のせいか。とそんなどうでも良いことを考えながら教室へ向かう。
ちなみに、グレモリーと姫島とは別のクラスである。
教室へ付き荷物をカバンから取り出し終え整理し終わったところでちょうど担任の先生が入ってくる。
「ホームルームはじめるぞー」
相変わらずやる気が感じられない先生である。
「以上でホームルームを終わりにするぞー」
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