人生は生まれた頃からレールが敷かれていて、テキトーに生きてもそこから逸れることはない。
そういうものだと思っていた。
◇
───今回、お前は俺たちに敵対しろ。
本心が読めない微笑みで弔はぼくにそう言った。
本日、雄英襲撃日。
襲撃することにした理由はひとえに、今日の訓練が外界と隔離される一番最初のチャンスだったからだ。バスで移動する関係上すぐに人はやってこない。
オールマイトが授業に参戦し、さらに現場が広い。戦いやすい空間ができていることは間違いないのだ。
よって、今日が雄英襲撃日となった。
今回、ぼくは弔を知らないふりをしないでいいと言われた。よって、弔について知っていることは包み隠さないようにする。
ともあれ。
訓練場へとたどり着く。
すごく広い場所だ。なるほど、遊園地みたいな容貌をしている。遊びたくなる心地を抑え、先生の話を聞くことにした。
スペースヒーロー・十三号は災害救助活動を得意とするヒーローだ。そんな彼の訓練場の紹介を聞き、そしてふと疑問に思った。
───オールマイトがいない。
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