ハーメルン
Parallel Worid of ZI-O -仮面ライダーピリオド-
衝撃!主君が二人!?/2013
「ふざけんなぁぁぁぁ!!!」
2013年、一人の男が吠えていた。
彼の名はアスラ。沢芽市で活動するダンスユニット・チームバロンのメンバー『だった』。
チームリーダーの座を狙って他のメンバーを懐柔しようとした結果、リーダーである駆紋戒斗と副リーダーのザックにバレて追放されたのだ。
自身のプライドを傷つけられた彼の前に一人の男-アトラ-が現れる。
「随分な様子だなぁ、お前。」
アスラは自分のことを鼻で笑う男を睨むが、その男は特段気にせず懐からあるものを取り出す。
「これには凄まじい力がある。お前を追放した駆紋戒斗たちを始末できるほどにな。ただ今までのより扱いは難しいが…使うか?」
「何でもいい!そいつを俺にくれ!」
アトラの忠告など耳に入らない。ただ駆紋戒斗を消せるなら。
もっともアトラはこいつが望もうが望むまいがやることは変わらなかった。
「それじゃあ」
『黒影ェ…』
アナザーウォッチをアスラの身体に埋め込む。
その力が解放され、アスラの身体は真っ黒な足柄の落ち武者のような姿、槍を持ったアナザー黒影になる。
自分の変化に困惑するもアスラは歓喜した。
しかしすぐに異変が生じる。アナザー黒影の身体に再び黒いオーラが発生し、胸部からツタ植物が生え始めて全身を覆い、
『鎧武ゥ…』
やがて全身のツタが黒澄んだ橙色の液体と共に弾けとんだ。
その姿はアナザー黒影のものよりランクが上がった、しかしそれでもやはり落ち武者の印象を与える姿、槍も刀に変わった、アナザー鎧武になる。
アナザー黒影からアナザー鎧武への変化を見て、アトラはほくそえむ。
「いいね、予想以上に早い成長じゃないか。」
「さぁ!さっさと正体を現しなさい!このワーム!」
「だから何痛い痛い痛い!!」
2018年、クジゴジ堂内では混乱が起きていた。
時計の修理を依頼しに来たエミはここに来る前にソウゴと出くわした。
彼はクジゴジ堂から出て行ったゲイツを探しているところで、「見かけたら連絡する。」とだけ伝えた。
しかしクジゴジ堂に着くと先程会ったはずのソウゴがツクヨミといる。
しかもツクヨミもソウゴがゲイツを探しに行くといったのに、すぐに戻って来てアナザーライダーの情報を掴んだとか言う。
故にエミは目の前のソウゴをソウゴに擬態した怪人、きっとワームだと疑い頬を引っ張っていた。
「あくまでも違うというなら、証拠は?」
「証拠もなにも俺はソウゴだし…」
「ちっ、話にならないわね。このまま殺すか。」
デルタフォンを向けたエミにソウゴは焦り、必死に弁明する。
「ちょちょちょ待ってエミさん、本当に違うから!」
「証拠もない、服装も違う、これでよく騙せると思ったわね。」
「とりあえず待って!まずはアナザーライダーの方!」
「はっ!それこそ私たちを罠にはめる魂胆でしょ?」
「だーかーら!」
「違うならそのアナザーライダーの名前、関係者を言ってみなさい。」
「えぇ…、名前はアナザー鎧武、契約者はアスラって人で有名なダンスチーム・チームバロンの現リーダー、襲う相手もチームバロンのメンバー。今度チームバロンのイベントがあってそのリハーサル会場にきっと現れるはず。」
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