ハーメルン
Parallel Worid of ZI-O -仮面ライダーピリオド-
Impossible Gameを攻略せよ/2016

アナザービルドの件から数日後

ウォズ君から聞いたところによると、ゲイツ君とツクヨミちゃんはソウゴ君家のクジゴジ堂に居候してるらしい。
なんと学校の中までついて行って監視してるんだとさ。
2人ともしばらくは様子見のつもりらしいから当分は大丈夫かと思うけど。

『それお前に関しては、だろ。』

うん、ソウゴ君の周囲に迷惑かかろうと知った事じゃないから。

『お前、未来の主に対して薄情すぎないか?』

いやだって私れっきとした社会人だからね?いちいちあの2人に構ってクビにでもなりたくないし。

今日の私はクスクシエでお仕事。
そう、あのクスクシエである。
もう一度言おう、クスクシエである。

高校時代からこのお店でバイトさせてもらっていて、大学卒業後は晴れて正社員にしてもらえたんだよ。

ちなみにバイト時代は映司さんもアンクも後藤さんもいたんだけど、知っての通り皆いなくなっちゃった。
今では店長の知世子さんと私、後はバイトの比奈ちゃんしかいません。
因みに今日は中国の日。

他のバイト?以外にもこの店のバイトに求めるもののハードルって高いのよ?


「エミちゃーん、この小籠包とレバニラ炒めを三番テーブルさんによろしくね〜。」
「はーい!あ、比奈ちゃん一番テーブルさんの注文よろしくお願い!」
「分かりました!」

お昼の時間はやっぱ忙しい。三人で回していくのは大変だけど、知世子さんバイトの募集要項変えないんだもんなぁ。

およ?電話だ、誰だろ…ってソウゴ君じゃん。こんな忙しい時に「ゲイツを何とかして」みたいな内容だったらブチ切りしよ。

『いやそもそも電源落としとけよ。』
「はいもしもし、どったのソウゴ君?」
『エミさん!学校にアナザーライダーが出た!』

さいですか。

『心底どうでもよさそうだな。』

過去形ってことはどうせ逃げられたんでしょ?
そもそも対応ウォッチ持ってないだろうし。

「んで、そのアナザーライダーは何してたの?」
『…なんかエミさん、不機嫌?』

当たり前でしょ、こちとら仕事中だっちゅーの。

『俺のクラスメイトが『クリア不可能なゲーム』ってのをやってたら突然現れて、そいつに何かしたら戦わずに消えちゃったんだ。その後クラスメイトは意識が戻らなくて…』
「なんとなくだけど正体は分かったわ…きっと…」

そこまで言いかけた時、悲鳴が聞こえてきた。
電話を無理矢理切ってそっちに行ってみる。
…ビンゴね。

『あの見た目…スナイプのアナザーライダーか。』

そうみたいね。
紺色のボディにボロボロになったマフラー、右目はボサボサの髪の毛で隠れて口は牙がむき出し、右腕はライフルと一体化していて胸部の割れたディスプレイには『SNIPE』の文字、ヘルメットには『2016』。
アナザースナイプはお客さんの1人を襲っている。
私はすかさず背後に飛び蹴り。

「おっ客様‼︎当店内での暴力は禁止となっております‼︎喧嘩するなら外でどうぞ‼︎」

『客蹴って外に追い出そうとしている店員のセリフじゃねーぞ。』

いいのよ、さっきのソウゴ君の説明からしてこいつは突然現れたみたいだし。

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