少女の日記 No.4
今日で、Friskは三歳だ。覚束なかった言葉も大分はっきりしてきたし、人格も定まってきたように思う。出来る限り働きかけた結果かもしれないが、誰かを偏見の目で見ない優しい良い子になってきた。でもこれは危険だと判断する力が少し弱い気がする。そこの辺りももう少し教えよう。
筋トレや走り込みの成果が出てきた。鍛えているんじゃないかと疑われないぐらいの程好い筋肉が付いてきたし、体力も随分上がった。少し走るぐらいなら息切れはしない。身体能力も上がったと思う。素早く動けるようになってきた。これからは体力や俊敏さを増やすトレーニングをした方が良さそうだ。
あと、残り最低でも二年。どうにかする術は、まだ見つからない。どうしたらいいのだろう。皆が助かる道は、一体何処にある?
どうしたら、Friskを救えるのだろう?
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ω月※日
学校でふと思い付いたのだが、私が今覚えている限りの『Undertale』のキャラクター設定などをなるべく事細かに綴ってみよう。何か手掛かりが見つかるかもしれない。早速書いてみようと思う。
(此処から先は日毎にUndertaleのキャラクター達や世界観に関する設定の記述が続いている)
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х月Ρ日
今日でFriskも四歳になる。友達も沢山できたようだし、毎日が楽しそうだ。たまにしょうもない悪戯をして怒られたりもしている辺り、やっぱりいたずらっ子かもしれない。可愛いけれどね。
残り、最低でも一年。今のところ、Friskの心を大きく成長させるような出来事はない。両親は健在だし、誰かが亡くなったというような話は一切ない。Friskは子供らしく、伸び伸びと大きくなっていっている。だが、油断は出来ない。なんなら此処からが正念場だ。気を引き締めなくては。
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Ο月λ日
Friskが私にシロツメクサを摘んできてくれた。母さんと一緒に公園に遊びに行って、両手一杯に抱えて帰って来た時は何事かと思ったけど、話を聞く限り、私の誕生日プレゼントなんだと………。花束と一緒に、似顔絵を渡された。子供らしい、クレヨンで描かれた人が二人、手を繋いでにっこりと笑っている絵だった。私とFriskらしい。『いつもありがとう、大好き』って言われて泣きそうになった。思わず抱き締めたのは言うまでもない。
明日、学校帰りに絵を入れられる額縁を買ってこよう。
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∑月ε日
今日で、Friskも五歳になった。今のところ、Ebot山に行くことになるような出来事はない。ただ、穏やかな時間が過ぎていっている。未だに気は抜けないが、Friskや母さん達の隣にいるとホッとする。この穏やか時間がずっと続けばいいのに。
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∇月Α日
ここ最近の日記を見返してみて、どうしてもFriskが動く事が前提に考えていることに気が付いた。馬鹿か私は。何故自分が動かない前提で考えていたんだ。私が動けばいいじゃないか。
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