サンデーギバラ2
「フンヌゥゥゥゥウ!!」
「そーだギバラお前は1点だけ極めろ。三冠レースはレオダーバンで経験したがまずお前では2000持たない」
「フンヌゥゥゥゥウ!!」
「パワーとスピードをとにかく上げろ、あとレースを諦めるな」
「レースではハァハァ諦めたことハァハァない!」
「そんなことは当たり前だ。誰だってそんなのは表面的には思う。だがな、本当に諦めない奴はどんな場面でも抜かれない。喰らいつく、差し返す」
「良い例が数個上のオグリだろ。オグリローテなんて言われる連闘しても諦めない。普通の奴ならそれを理由に本能的に手を抜く」
「え? 本能的?」
「休むな続けるぞ」
「は、はい!」
「本能的に手を抜くのはウマ娘にとって当たり前だ。怪我をするからな。体がブレーキをかけるんだ。まぁ、たまーにぶっ壊れてるやつも居るが……でも聞かないか? ダービー含めた八大競走の1つどれかに絞って選手生命の全てを注ぎ込むウマ娘もいる。伏兵だの、一発屋だの言われるがそれも戦略だし、そういう奴が一番強い。私はそう思う」
「150ぅ!! 私もハァハァ1つにハァハァ絞れって? ハァハァ」
「まぁ焦るな。お前は広告塔になってもらわないと困る。レオダーバンの奴はダービーと菊花賞に全てを注いだが、元々選手生命の短さも合ってか菊花賞以外取らせてやれないまま引退して今どこで働いているか分からん。……まぁあいつの事だから元気にウマ娘様のドレスでも創ってるだろうがな」
「160ぅ!! 連絡しないんですかハァハァ」
「喧嘩してな。方針の違いで菊花賞の次の年の夏頃に出ていったよ。それから私は一発屋って呼ばれてまぁウマ娘達から毛嫌いされたがな」
「いやいやいや、一発屋でも1つ大きいの取れれば御の字の世界なのに」
「誰だってスターになりたいのさ。輝き続けるな」
「う~ん、わからない!」
「それで良い。あと新バ戦予約したから」
「えぇ!!」
「いけるいける。お前の輝きを最高に引き出せる距離にしたから」
中山競馬場 バ場良 2000メートル 新バ戦 3月第1週4R
「うぅ寒い」
3月というのにまだ肌に刺さるような寒い日、私は新バ戦に挑もうとしています
フクキタルから貰った大吉と書かれたおみくじを御守りにしていざゲートイン
「早く出たい」
「狭くて怖いよ」
「うう眠い」
横からそんな声が聞こえるけどお前ら幼すぎないか?
このレース勝たないとクラシックとかにはいけないんやぞ
デロ~
ガシャン
『スタートしました3番サンデーギバラ好スタート先頭にたちます』
『7番マナーストップ内にヨレてあぁ大丈夫でしょうか6番サクラフブキ5番ヤマカゼ2番クグルーシブル接触により失速しております』
『観客席からもどよめきがあがっております』
『先頭サンデーギバラ1000通過タイムは58.9平均よりも早いです』
[9]前話 [1]次 最初 最後 [5]目次 [3]栞
現在:1/2
[6]トップ/[8]マイページ
小説検索/ランキング
利用規約/FAQ/運営情報
取扱説明書/プライバシーポリシー
※下部メニューはPC版へのリンク